Nexus 7 2013とiPad mini Retinaは、どちらがより電子書籍でコミックを読み易いか [電子書籍]

 突然ですが、皆さま、電子書籍って利用されているでしょうか。

 私は、2012年辺りから本格的に利用するようになりました。利用してみたら、これがまたすこぶる便利。

 1部屋まるまる本に占領された状態が我慢できなくなって全て処分した後、しばらく本を買わない生活を送っていたのですが、電子書籍を利用するようになってからというもの、また年間数百冊のペースで買うようになってしまいました......だって、場所のこと考えなくていいんだもん。

 数年前までは電子化にまったく力を入れていないように見えた出版各社も、ちょうど2012年辺りからようやく重い腰をあげはじめた感があります。新刊はまだ紙の本よりも後発なことが多いですが、それでも以前のようにいつ電子化されるのかすら分からない状態から、出版社にもよりますが、おおよそ安定してひと月遅れ程度で電子化されるようになりつつあり、中には紙の本とほぼ同時にリリースされるケースも増えてきました。

eBookJapanにおける紙と電子同時発売の マンガタイトル数が大幅増!(前年比50倍)

 12月も話題作『弱虫ペダル』『進撃の巨人』を12/6(金)、9(月)にそれぞれ同時発売予定!

(中略)株式会社イーブックイニシアティブジャパンは、eBookJapanで販売しているマンガの「紙と電子同時発売」作品について調査しました。その結果、紙と同時発売したマンガタイトル数が昨年と比べ50倍となりました。

 品揃えに関しては、来年(2014年)はさらに改善されて、多分、年末頃には、最新刊が紙と同時にリリースされることは珍しくなくなってるんじゃないでしょうか。

 読む環境としては、高解像度のタブレット端末の普及が大きなポイントでした。小説ならばPCやスマホで読めなくもありませんが、コミックに関しては、やはり(高解像度の)タブレットでないと厳しいです。

 というか、コミックと7インチ前後のタブレットの親和性は異常。大量に買いはするけれども、紙の本それ自体には特に思い入れが無く、中身が読めさえすればいいという私のようなタイプの人ならば、紙の漫画と同じ感覚でゴロ寝しながら読むことができ、尚且つ置く場所をまったく取らない電子書籍は、まさにうってつけと言えます(ついでに言えば、ほとんどの場合で紙の本よりも安価に販売されており、また紙の書籍では難しい無料や数十%値引きのキャンペーン販売も頻繁に行われていますので、お財布にも優しいです)。

 ちょうどiPad mini RetinaとNexus 7 2013という7インチ前後のタブレットの双璧が手元にありますので、果たしてどちらが電子書籍のコミックをぐーたらと寝転びながら読むのにより適しているか、別に誰に聞かれた訳でもないのに勝手に私見を述べてみたいと思います。

 あくまで個人的な感想に過ぎませんが、私と同じようなタイプで両者を比較検討されている方がいらっしゃいましたら、なにかの参考になれば幸いです。

iPad mini 3 について追記(2014/10/17)
 去る 2014年10月16日に行われた Apple のスペシャルイベントで、iPad mini の新モデルが発表されました。

 その名も「iPad mini 3」。そのままですね。

 そして、スペックもびっくりするほどそのままです。

 カタログ上で変わったのは、新色としてゴールドが追加されたことと、Touch ID に対応したことだけ。
 CPU やディスプレイ周りはおろか、セルラー版の対応 LTE バンドまで同じです。

 ほぼ差が無いのに、いままでの iPad mini Retina はお値段が1万円~も安くなりましたので、Touch ID を必要としなければ iPad mini 2 を買った方がお得だと思います。私も買い換える必要が無くなって、出費を抑えることができて物凄くホッとしました(笑)
 Touch ID は好きですけど、それだけの為に買い換えるような機能ではないですからね。

 ていうか、これまで iPad mini Retina と呼ばれていた機種の名前が、iPad mini 2 に変わっちゃってるんですけど......いまさら変えないでよー、マジでー。

 ということで、このページの「iPad mini Retina」表記は、お手数ですが「iPad mini 2」に読み替えてください。すみません。

 記事の内容については、上で書いたように機械としてほとんど差がないので、iPad mini 3 にもそのまま通用します。

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※両者を平行して使い続けて時間が経つにつれ、記事を書いた当初とは考え方が変わってきている部分もありますので、よろしければ最後の追記部分までお読みいただければと思います。

追記:
 お気楽にオススメしてきましたが、電子書籍はすこぶる便利なだけに、人によっては歯止めがきかなくなる可能性があるので、ちょっとだけ注意した方が良いかも知れませんという別記事を書いてみたので、よろしければそちらもどうぞ。

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読み込み中です。少々お待ち下さい

前提:iOS贔屓です

 なんでiPad mini RetinaとNexus 7 2013を両方持っているかと言いますと、もちろん作ったアプリやサービスの動作確認用という側面が強いのですが、個人的な用途としては、どちらもほぼ電子書籍専用端末のつもりで購入しました。
 さらに言うと、両者の発売前はiPad mini Retinaを完全に本命と考えており、Nexus 7 2013の方は悪く言えば繋ぎというか、現役で使えるAndroidタブレットも1台無いとなぁ、というくらいの消極的な理由で購入しました。

 実際、1ユーザーとしてはAndroidよりiOSの方が好きですし、Nexus 7 2013を最初に触った時の感想は「あれ、最近のAndroid端末は、もうiOSに負けないくらいヌルヌルだって聞いてたんだけど、思ったよりスクロールとかカクカクしてるよ?」でした。
 誤魔化し方が上手いだけだろうがなんだろうが、触ってて気持ちいいのはiOS端末の方でしたし、以前から所有していたiPad 3と比べてすら、Androidのカクカクさ加減はいくつかの電子書籍アプリの動作にも影響を与えているように感じられました(その印象は、OSをKitKatにアップデートしてランタイムをARTに変えてみた今でも、あまり変わっていません)。

 なので、私は2013/09頃にNexus 7 2013を入手した後も、iPad mini Retinaこそ本命だと思って発売を心待ちにしていたのです。

結論から言うと

 ここまでの論法から既にバレバレだと思いますので、結論から先に言ってしまいますが、両者を一ヶ月ほど並用した感想としては、ゴロ寝しながらマンガを読むというごく限定的な用途に関して言えば、私はiPad mini RetinaよりもNexus 7 2013に軍配を上げます。

 以下に、その理由を述べていきます。

Nexus 7は扱い易い

 Nexus 7 2013は、サイズ感がバツグンに良いです。とにかく片手で持ち易い。

 ひとくくりで表現したかったので、あえて7インチ前後という書き方をしていますが、iPad mini Retinaの画面は7.9インチですので、実際のサイズはほぼ8インチです。そして、その仕様上のサイズ差以上に、使っているとより広大に感じられる画面の広さはiPad mini Retinaの素晴らしいところなのですが、その分幅も広くなっていますので、手の大きい男の人ならばともかく、女の人や手の小さい人にとって、片手でずっと保持しているのは少々難しいです。
 これが、寝転がってまんがを読む際の快適さに、思いのほか影響します。

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iPad mini RetinaとNexus 7 2013を重ねたところ。縦幅はほぼ同じですが、横幅にはかなり差があります。ただしスクリーンは、ベゼル幅の狭いiPadの方が2回りほど大きく、本体サイズの差以上に広く感じられます。

 また、背面がマットでラバーな樹脂素材なところも、アルミニウムボディのiPad mini Retinaよりも手に馴染んで非常に持ち易いです。
 さらに、悪く言えばそのチープな質感が、気兼ねなく布団の上にポンと放り投げられる気軽さを演出しています(とはいえ、全然安っぽくは無いです。Nexus 7 2013を開封した時に、まず驚いたのは、想像していたよりもずっと高級感があることでした)。

 それから、Nexus 7 2013で特筆すべきは、その軽さです。それまで主にiPad 3で電子書籍を読んでいた私にとって(そして、よく顔面に落下させていた私にとって)、Nexus 7 2013をはじめて手に持った時の軽さは、とんでもなく衝撃的でした。数日間経ってからiPad 3を触った際には、あまりの重さに本気でドン引きしてしまったくらいです。

 一方のiPad mini Retinaに関しては、こっちも軽くて感動するだろうなーと大変ワクワクしていたのですが、実際に持ってみたら「あれ?想像してたより重い?」と感じてしまいました。先にNexusに触っていなければ、感動的な軽さだったのでしょうが......Nexus 7 2013が290g、iPad mini Retina(Wi-Fi)が331gという仕様上の40gの差以上に、感覚的にはNexus 7 2013は「すんごい軽い」、iPad mini Retinaは「うん、まぁ、軽いかなぁ」みたいな感じです。

 これら、手触りやサイズ感、重さなどを総合して、Nexus 7 2013は私にとってゴロ寝しながらマンガを読むのに素晴らしく適しています。

スペック的にも申し分なし

 上でAndroidはカクカクしていると書きましたが、漫画を読むだけの用途ならば、ページめくりのアニメーションをシンプルにすれば、あまり気になりません。

 漫画を読む上でより重要なスペックは画面の解像度ですが、こちらは申し分無いです。Nexus 7 2013が1920 × 1200の323ppi、iPad mini Retinaが2048 × 1536の326ppiですので、どちらもほぼ遜色がありません。

 ちなみに、本来は実際の画面の大きさと画素数と画素密度で毎回語るべきですが、当ブログでは煩雑さを避ける為に、PCの設定等で広く使われていて通りのよい、いわゆる解像度というふわっとした表現を多くの場面で使用しています。いちいち注釈をつけるのが面倒臭かったのです。厳密でなくてすみません。

 さらにアスペクト比に関しては、紙の本をそのまま流用している日本の電子書籍コミックを読む上では、判型によってはNexus 7 2013の方が適している場合があります。

 特に少年・少女コミックに多い新書判は、Nexus 7 2013の画面サイズとミラクルフィットです。上下左右とも、ほとんど隙がありません。
 1920 × 1200のNexus 7 2013の横縦比は1.6対1(16:10)、紙の本には微妙なサイズ違いも多いですが、176mm × 112mmとした場合のコミックの新書判は1.571対1とほぼ一致するので当たり前なのですが、手に馴染む本体背面の手触りの心地良さと画面のピッタリフィット感によって紙のコミックと違和感無く読むことができます。

新書判を表示したところ。右のNexus側はスクリーン一杯に表示されていますが、左のiPad側には左右にかなり大きな余白(黒い部分)ができてしまう為、実際にマンガが表示される大きさにスクリーンサイズ程の差がありません。

 一方、青年・女性コミックに多いB6判については、Nexus 7 2013は上下に余白ができてしまいます。iPad mini Retinaも左右に若干の余白こそあるもののかなりフィットしており、表示するスクリーン自体の大きさも手伝って、こちらの方が読み易いというか満足感が得られるかも知れません。

白い帯がB6判の余白。両者とも余白はできますが、アスペクト比の関係で、新書判とは逆にiPadの方が見易いです。元々のスクリーンの大きさにも差がありますので、セリフや書き込み密度が高いコミックは、人によってはNexus側では多少見辛い場合があるかも知れません。

写真追加:
 タブレットをお持ちでない方には、紙の本との比較もあった方が分かり易いかと思い、写真を追加してみました。

上がNexusと新書判、下がiPadとB6判です。それぞれ、紙の本よりも1、2まわりほど表示領域が小さいのが分かると思います。少し分かり難かったので、Nexus側の余白の色を加工してあります。

補足:
 複数のタブレットやリーダーを使い分ける内に、記事を書いた当初と考え方が変わってきてしまったので、少し補足させてください。

 主張がブレてしまうようで恐縮ですが、B6判のコミックを読む機会が多く、且つそれをなるべく大きい表示で読みたいと考えているのであれば、iPadのようにアスペクト比が4:3の機種を選択した方が良いと思います。また、見開き表示に拘る場合は、特に4:3が向いています。
 タブレットにおけるコミックの見開き表示やアスペクト比に関しては、こちらの記事を参照してください。

 それから、それなりに大きな表示で楽に読みたい場合の画面サイズは、片面読みなら8インチ前後、見開きに拘るのであれば10インチ以上をお勧めします。

追記:(2014/05)
 12インチで2160 x 1440(アスペクト比3:2)という、見開き表示には最適と思われるタブレット『Surface Pro 3』を、Micorosoftが発表しました。

 ちなみに3:2というアスペクト比は、見開きのみならず片面読みにも最適です。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

16:9についての補足:
 ちなみに、タブレットの用途として電子書籍のコミックリーダーに重きを置いている場合は、ディスプレイのアスペクト比が16:9の機種は避けるべきだと思います(ピクセルで言うと、1920 x 1080などです)。

16:9での新書判(左)とB6判(右)の表示。それぞれ上下の黒い部分が余白です。

 Nexus 7 2013のディスプレイのようにアスペクト比が16:10であれば新書判、iPad mini Retinaのように4:3であればB6判にある程度フィットしていましたが、ご覧のように16:9だといずれに対しても上下に大きな余白ができてしまいます。つまり、ディスプレイ全面を活かすことができず、インチ数に対してより小さな表示で読むことを余儀なくされてしまうので、コミックリーダーとしてはなるべく避けた方がよろしいかと。
(手元に16:9の都合の良い端末が無かったので、上の写真ではほぼ16:9のiPhone 5で代用しました)

 それでは、本題に戻ります。

なにより、安い

 電子書籍を中心に考えた場合、16GBだとさすがに物足りないので、32Gモデルで比較すると、Nexus 7 2013は31,000円~、iPad mini Retinaは51,800円です(2013/12現在。どちらもWi-Fi版)。
 その差、約2万円。あくまで電子書籍のコミックを読むことに用途を限定した場合の話ですが、どちらを買っても同程度の満足感は得られると思いますので、メーカーやブランドに特に思い入れが無い人にとって、この差は大きいかも知れません。

 また、実機を触ったことがないので感想などは述べられないのですが、価格のみで考えた場合、同等の解像度とサイズであるKindle Fire HDX 7(32GBモデルは29,800円)やKobo Arc 7HD(32GBで27,800円)も候補に入ってくるのではないでしょうか。
 価格ならASUS MeMO Pad HD7なども非常に魅力的なのですが、画面解像度が1280x800なのが気になります。やはり、コミックを読む場合には1920 × 1200が欲しいです。

追記:
 ストアの提供しているデータ自体が、そもそも高精細でない場合もまだ多いですが、それはまた別の問題です。データに関しては、別項で少し書いています。

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追記:(2014/05)
 iPad mini Retinaと同じ7.9インチで解像度2048 x 1536ながら、小売価格が3万円を切りそうなタブレットが中国で発売されるようです。

 まだしばらく日本には来ないかも知れませんが、iPad mini Retinaのサイズや解像度は素晴らしいけど、ちょっと高いんだよなーと感じていた方には、要注目のタブレットなんじゃないでしょうか。

追記:(2014/10/19)
 冒頭の追記でも触れましたが、今なら iPad mini 3 とスペック的にはほぼ何も変わらない iPad mini 2(旧称 iPad mini Retina)を買うのが一番お得な気がします。iPad mini 3 が \42,800~なのに対して、iPad mini 2 は \31,800~ですからね。同価格帯の Android 機を買うよりも、満足度は高いと思います。

 Android 機であれば、ジツは一番狙い目なのが Kobo Arc 7 HD です。元々 16 GB が \19,799 とお安いんですが、楽天会員限定で半額セールを度々やっているのです。
 つまり、Nexus 7 2013 とさして遜色のない Android タブレットが、なんと \9,980 で買えてしまうんですね。
 いつセールが行われるかは、メールの楽天 Kobo ニュース限定で通知されることが多いので、欲しい場合は登録しておくと良いかも知れません。そろそろ新機種が出ると思うので、この情報はせいぜい 2014 年度くらい限定だと思いますけど。

容量に関して

 それから容量に関して、Nexus 7 2013やiPad mini RetinaはSDカード等の外付け記憶メディアが気軽に扱えない点を短所に感じる向きもあるかも知れませんが、個人的にはもうローカルにファイルのコピーを大量に持つ時代ではないかなと思っています。

 どの電子書籍ストアでも、基本的にクラウドの本棚および同期機能が提供されていることを考えると、ローカルストレージは32GBもあれば十分ではないでしょうか。特に自宅に光回線を引いている場合は、読む時にダウンロードすれば事足りると思われます。

 それよりも、1アカウントにつき1部しかコピーを作れなかったり、ダウンロードが遅い場合があったりと、電子書籍ストアによって使い勝手に差があるので、そちらを比較検討する方がずっと重要です。

 現状における各ストアのユーザー視点から見た特徴などは、次々回くらいで取り上げられたらいいなぁと考えています。

iPadに有利な点も

 と、ここまでは割りとNexus 7 2013に有利なことを書き連ねてきましたが、iPadの方が明らかに有利な点も、ちゃんとあったりします。
 それは、電子書籍界隈に限らずそうなのですが、アプリ環境がAndroid陣営よりもiOS陣営の方が充実しているという点です。

 記事を書いた当初と比較して、状況がかなり変わってしまったので、この段落の現状における意味はほとんど無くなってしまいましたが、執筆当時の空気を保存する目的で残しておきます。

 分かり易い例で言うならば、講談社が提供している週間少年マガジンのアプリは、iOS向けのものしか存在しません。Android向けのアプリは存在すらしないのです(そろそろ出ると思いますが)。

 週間少年マガジンほどにメジャーどころのコミックスともなれば大抵の電子書籍ストアで買えるので、別に大した問題じゃないと思われるかも知れませんが、そう単純な話でもありません。
 他のストアよりもかなり先行してコミックスの配信が開始されるケースがあることに加え、実は講談社アプリのストアを利用した方が、その他の電子書籍ストアで買うよりも、若干安く購入できてしまうからです。

 この差は、あることが起きるまでは、今よりもっと顕著でした。その『あること』とは、そう、今年の10月に行われたApple App Storeのレート見直しによる値上げです。

 この値上げの前までは、講談社のアプリ内ストアでは350円、その他のストアでは420円でマガジンコミックスは販売されていました。

 App Storeの値上げによって400円になってしまい、今はもう20円しか差が無くなってしまった為、各電子書籍ストアのキャンペーンやポイントバックの存在も手伝って、週間少年マガジンアプリのストアを利用するメリットはほとんど無くなってしまいましたが、これがジャンプコミックスとなると、また少し話が違ってきます。

追記:(2014/04)
 違っていたのですが、状況が変わってしまいました。以下の記述は、あくまで2013/12時点のものです。詳しくは、後ほどの追記で。

 集英社が提供する週間少年ジャンプのiOS向けアプリ内ストアでは、元々はマガジンと同じように1冊350円、その他各社のストアでは368円とほぼ差のない価格でジャンプコミックスは販売されていました。
 App Storeの価格改定の時に、マガジンと同様、ジャンプアプリのストアでも1冊400円になっちゃうんだろうな~、と思っていたのですが、なんとジャンプの場合は予想に反して、逆に300円に値下げしたのです。

 詳しい言及は別項に譲りますが、Appleのアプリ内課金を採用していてこれは、なかなか下せる判断ではありません。この件のみならず、最近のジャンプが打って出ているネット戦略を遠巻きに眺めていると、来るべき電子化時代においてもマンガ界の盟主は自分達なのだという強烈な自負がひしひしと感じられてシビれます。
 その素晴らしさについては、次回にでも取り上げることとして、実は週間少年ジャンプのアプリはAndroid向けにも提供されているのですが、こちらでは従来通りジャンプコミックスは350円で販売されていたりします。つまり、ジャンプコミックスが300円で正規に購入できるのは、現時点(2013/12)ではiOS向けの週間少年ジャンプアプリのストアだけなのです。要するに、iOS端末で買った方が、1冊につき50円以上もお安いのです。

 いつまでこの状態が続くかは分かりませんが(おそらく、遠からず是正されると思われます)、ジャンプコミックスを沢山買う人であれば、この点はかなりのアドバンテージではないでしょうか。
(ちなみに、ジャンプストアアプリ内で相乗り販売されている青年誌のコミックスは400円なので、逆にAndroid版(350円)や他のストア(368円)の方が安くなったりするので気をつけましょう。軒先貸してるんだから、全部300円に統一させればいいのに)

00_nexus_7_2013ipad_mini_retina.png00_nexus_7_2013ipad_mini_retina.png

左がiOS版のアプリ内購入画面。右がAndroid版。同じ本でも、iOS版の方が安い。

 電子書籍をなるべくお手軽に且つお得に買う方法については、別記事でも少し書いています。よろしければ、そちらもどうぞ。

2014/04追記の続き:
 ということで、是正されてしまいました。

 新刊は2014/05分から、既刊分は2014/06から、iOSのジャンプアプリストアでの販売価格が300円→400円、400円→500円に改定されるそうです。
 それに合わせて、Android版の方でも350→400円、450円→500円に価格が統一されます。

 やっぱり上に合わせる形になっちゃったかー。ジャンプのストアアプリは早売りも割引販売も無いから、使う理由がほぼ無くなっちゃいましたね。

 とはいえ、アプリに関してAndroid側のアドバンテージも無い訳ではありません。

 それは、各電子書籍ストアのアプリ内で、本の購入が行えるということです。

 なんだか当たり前の事を言っているように聞こえるかも知れませんが、その当たり前が難しいのがiOSアプリだったりします。技術的に難しい訳ではないのが、なんともアレですが、iOSアプリの場合は上にあげた集英社や講談社等の一部の例外を除いて、アプリ内課金で本を購入することが出来ません。
 詳しい事情はここでは述べませんが、本を購入するのにいちいちWebブラウザを開かなくてはならないiOSアプリと比較して、アプリ内で購入から読書までを完結できるのは、Android側の強みと言っていいと思います。余計な操作をユーザーが行わなくても済む分、Andoridアプリの方が本の購入に関してはよりスマートだと言えるでしょう。

追記:
 Androidの場合でも、例えばGalapagosやeBookJapan、Kindleのように、ストア機能はWebに誘導されるアプリもいくつか存在します。

 というか、どちらかというとその形式が主流かも知れません。開発の費用を考えたら、ストア機能はWebで完結させたいのは分からないでもないです。

再び、結論

 かなり論旨がぼやけた感は否めませんが、以上のような感想をもちまして、ゴロ寝コミックに関する個人的な軍配はNexus 7 2013にあげたいと思います。

 但し、あくまでゴロ寝コミックに関してのみです。個人的にはiOSの方が好きということもあり、また見た目以上に差の感じられる画面の広さも捨てがたく(電書以外の作業でも重宝するので)、iPad mini Retinaを購入したことに関しては、全く後悔していません。
 ただ、まぁ、両方買う物好きもあんまりいないかなぁ、と思いまして、もし電子書籍用端末としてどちらを購入しようか悩んでいる方がいらっしゃいましたら、何かの参考になれば嬉しいです。

 長々とお読みくださった方には、ありがとうございました。こんなに長々と述べた割りには、私も最近はiPad mini Retinaでばかりコミックを読んでいますし、Apple好きな方はNexus買っても、どうせminiが気になって仕方ないでしょうから、まぁ、自分の好きな方を買えばいいと思います。え、なにその〆。

追記:
 見開きについて、こちらの別記事に書きました。よろしければ、そちらもどうぞ。

追記2:
 電子ペーパーを利用した安価なリーダーであるkobo gloで、果たして電子書籍のコミックが読めるのか記事にしてみました。iPad mini Retinaとの画質の比較等もしてますので、ご興味がおありでしたら、どうぞ。

再び追記:
 お気楽にオススメしてきましたが、電子書籍はすこぶる便利なだけに、人によっては歯止めがきかなくなる可能性があるので、ちょっとだけ注意した方が良いかも知れませんという別記事を書いてみたので、よろしければそちらもどうぞ。

結論のどんでん返し

 両者を使っている内に、考えがちょっとづつ変わって行ったので、その度に記事の末尾に追記してきたんですが、長くなり過ぎたので見出しを別にしました。

 ちなみに、記事を書いてから1ヶ月半ほど経った今の私の立ち位置は、iPad mini Retina最高、8インチの片面読みサイコー、7インチは新書はいいけどB6判が小さくて読み難い、センキュー、です。熱い手のひら返し(ヒドい)
 まぁ、Nexus 7 2013でB6判が小さいのは、インチに加えてアスペクト比のせいでもありますけどね。映像などの他のメディアはさておいて、ひたすらコミックを読むことだけを考えたら、iPad等で採用されている4:3が、やっぱり最強じゃなかろうかと。

追記:(2014/05)
 と思っていたのですが、比率を言い出したら3:2が最強かも知れません。惜しむらくは、現時点で3:2のタブレットがほとんど見当たらないことです。

 今後、8インチでアスペクト比3:2、画素数が2160 x 1440以上のタブレットが発売されたら、それが私にとって最高のタブレットとなるかもです。

 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

 でも、4:3は片面読みでも前後ページがちらっと覗けるプチ見開き要素が便利だったりもするから、どっちとも甲乙つけがたいなー。

 正直なところiPad mini Retinaは、解像度やアスペクト比、ディスプレイの大きさや本体のサイズ、手に持った時の重さや操作の気持ちよさ、どれをとってもバランスが良く、電子書籍のコミックを読むリーダーとしては、現時点で最もオススメできるタブレットです。

 正直に申し上げて、最高、です。

 それも、使えば使うほど。私、ジツは最初の頃は「期待してたほどじゃなかったな~......」と少々ガッカリしてたんですが、時間が経つにつれ、そんな印象はどんどん覆っていきました。マンガも滅茶苦茶読み易いですし、本当に良いタブレットです。

 完全に結論が逆転しちゃいましたね、あっはっは(笑いごとではない)

 ま、まぁ、両方とも買っちゃった場合、電子書籍のコミックリーダーとして最終的にどちらをより多く使うようになるか、というモデルケースのひとつにはなるのではないかと......す、すみません。

 いや、Nexus 7 2013も、もちろん買って後悔することのない良い機種であるのは間違いないです。ていうか、レノボのThinkPad 8も超欲しいー。Windowsタブレット試したいー。そんなにタブレットを沢山買ってどうするのだ。

 ということで、以下に、これまでの追記を残します。

どんでん返る経緯

追記:
 う~ん、記事を書いてからさらに半月ほど経って、やっぱりiPad mini Retinaの画面の広さも捨てがたいなぁ。

 Apple製品が好きで、多少高くても気にしなくて、なるべく大きな画面で、でもなるべく持ちやすいサイズのデバイスを求めている方は、素直にiPad mini Retinaを選んだ方がいいかも知れません。

さらに追記:
 さらにもう少し経って、またちょっと認識が変わってきたかも。

 お手頃サイズの7インチ推しだったのですが、セリフや書き込みの密度が高いコミックを読むには少々しんどい場合があります。やっぱり、8インチ前後の方がいいかもです。

 iPad mini Retinaの方が、挙動もヌルサクだし画面も広くて見やすい場合が多いので、使用頻度が自然と上がっている状態です。

 それから、この記事この記事で書いたWindowsタブレットは8インチ前後が多いので、これから期待ですね。

 各電子書籍ストアは、タブレットに最適化されたアプリを早くWindowsストアに提供してください。

続きの追記:
 Microsoftは、いま(2014年)が遅れを取り戻す大チャンスなので、Windowsタブレットがタブレットとして気持ち良く使える環境を一刻も早く整える為に、各所に働きかけるべき。

 Windows版だけタブレットに最適化された電子書籍ストアのモダンアプリが提供されずに、タブレットだと使い勝手のすこぶる悪いデスクトップ版アプリを流用するしかない状態のまま、何と戦ってるのかよく分からないDRMに悪さをされてフリーズとか、勘弁して欲しい。Winタブ使う気が失せるわ。てゆうか、RTだとデスクトップ版アプリ使えないんですけど、どうするんでしょうね。

追記:(2014/01/31)
 早速、紀伊國屋書店が電子書籍リーダー「Kinoppy」のWindows ストアアプリ版を無償公開しました。偉いです。

 おそらく2014年中には、各ストアともWindowsストアにアプリを公開するんじゃないでしょうか。

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