ちょっと楽しみな情報を見かけました。
なんでもMicrosoftが6月辺りに、8.5インチ以下のモバイルデバイスを発表するらしいですよ。
・マイクロソフトが6月に8.5インチ以下のモバイルデバイスを発表? Windows PhoneとWindows RTを統合したOSを搭載するらしい
Windows PhoneとRTの統合は、なんで現時点で既に出来ていないのかというほど、これまでがグダグダだっただけなので当然として(いいすぎ)、重要なのは8.5インチ以下というサイズの方です。
ホントに実現したら、待望の8インチ前後のSurfaceということになるかも知れません。さしずめ、Surface miniといったところでしょうか。
当ブログでは、電子書籍のコミックを読むリーダー用途として、これまでタブレットをいくつかご紹介してきましたが、最近は8インチ前後のWindowsタブレットの使い心地を試したいなぁと常々思っていたところです。
さらに、この記事に書いたように、Windowsタブレットの中ではSurfaceのデザインが一番お気に入りなので、このサイズは本当に大歓迎です。8.5インチだと、片面読みで新書判がほぼ原寸大で読めると思います(無いと思いますが、アスペクト比が4:3ならB6判すらほぼ原寸大で読めるインチ数です)。
そこでここでは、Microsoftが6月に発表するモバイルデバイスというのは、8.5インチの小型版Surfaceであると決めつけて、電子書籍のコミックリーダーとしての観点から希望するスペックと、実際のところの無難なスペック、つまり理想と現実の2パターンで予想をして、最後に現在主流のタブレットと比較してみたいと思います。
まだなんの情報も無いので、単なる妄想記事ですが、よろしければ、お付き合いください。
続報:(2014/05/07)
MicrosoftがSurfaceの発表イベントを開催するのは、5月20日になったみたいですね。さて、果たして小型版のSurfaceは発表されるのでしょうか。
マイクロソフト、5月20日に Surface の発表イベントを開催
速報:(2014/05/21)
結局、12インチで画面が2160 x 1440(アスペクト比3:2)のSurface Pro 3が発表されたようです。あれー、Surface miniはー?後ほど、ちゃんと別記事にします。
米MSが薄さ9.1mmの12インチ、約800グラムの新Surface Pro 3を発表
追記:
『Surface Pro 3』について、電子書籍のコミックを読むことを中心に記事にしました。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
見開き表示には最適っぽいですよ、これ。それにしても、miniが欲しかったなー。
読み込み中です。少々お待ち下さい
重要なのは、サイズ
これまでも散々書いてきましたが、ぐーたら寝っ転がりながらタブレット端末でコミックを読む場合に重要なスペックは、画面解像度(およびアスペクト比)と本体サイズと重さです。
解像度が低いとデータが高精細だった場合にポテンシャルを活かしきれませんし、本体サイズが大きいとゴロ寝しながら片手で保持するのがしんどくなります(なので、当ブログではゴロ寝コミックリーダーに最適な大きさとして、7~8インチのタブレットをお薦めしています)。
長時間読み続ける(=支え続ける)ことを考えると、重さももちろん最上級に重要です。
正直、それ以外のスペックについては、ストレス無く動作するレベルでさえあれば、コミックを読むことだけを考えたら、そこまで重要ではありません(ゲーム等とは、用途が全然違うので)。
さて、それでは冒頭で引用した記事の通り、インチは8.5であると仮定して、理想と現実を予想していきましょう。
※ちなみに、最近のMicrosoftはSurface「RT」という呼称を使わないようにしていますが、いちいち注釈するのが面倒なので、ここではProの分かり易い対義語として使用することとします。
解像度
まずは、解像度を決めてしまいましょう。理想を上回る妄想まで含めて、いくつかあげてみます。
- 妄想1:2560 x 1600 (約355ppi、アスペクト比16:10)
Kindle Fire HDX 8.9と同じ画素数。まぁ、これは妄想なので、実現するとは思ってません。
- 妄想2:2048 x 1536 (約300ppi、アスペクト比4:3)
こちらはiPad mini Retinaと同じ画素数。これは妄想1よりもさらにあり得ませんが、コミックを読むことだけを考えたら4:3が最適だと考えているので(3:2の方が、さらに適してるかも。詳しくは、こちらの記事で)
- 理想:1920 x 1200 (約266ppi、アスペクト比16:10)
妥当な理想。これは、5%くらいの確率であり得ると思います。
- 現実:1920 x 1080(約260ppi、アスペクト比16:9)
現行のSurface 2と同じ画素数。これが現実。ほぼ決まり。16:9は、コミックを読む上では縦でも横でも新書でもB6判でも余白が出来るので、本来はノーサンキュー。
本体サイズ
Surfaceのデザイン上の弱点は、ベゼル幅が広いことと本体が厚すぎることです。最近の流行に合わせて、ベゼル幅は可能な限り狭くして欲しい。あと、実機で確認すると若干ヒクくらい分厚いので、小型版はできるだけ薄くして欲しい。
上であげた妄想はさておき、理想と現実の解像度を考慮したサイズは、以下の通り(縦 x 横 x 厚さ)。
- 理想:225 x 135 x 7.8 mm
アスペクト比16:10で8.5インチだと、ディスプレイサイズはおおよそ184 x 115 mmくらいなので、全く不可能では無い筈。ただし、Proは厚さが9~10mmでも仕方ないかなと思います。
- 現実:230 x 140 x 9 mm
アスペクト比16:9で8.5インチだと、ディスプレイサイズはおおよそ189 x 107 mmくらい。現行のベゼル幅が四方とも20mmといった感じなので、まぁ、少し頑張ってこんなもんかなと。厚さは、Pro版は12mm前後と予想。
※参考までに、現行のSurface 2は10.6インチで275 x 173 x 8.9(Pro:13.5)mmです。
重さ
軽ければ軽いほどいいので、若干の妄想も含めて。
- 妄想:350g
最軽量のWindowsタブレットであるLenovo Miixと同じ350gに挑戦。向こうは8インチなので、実現できれば勝ったことになります。勝ち負けなのか。
- 理想:390g
どうやって実現するんだ、というのは置いといて、より大きな8.9インチで374gのKindle Fire HDX 8.9を見習って、400gを切ってきて欲しい。
- 現実:450g
Surfaceって結構重いので、実際はこんなもんじゃないかと。せめて9.7インチで469gのiPad Airよりは軽くして欲しい。
Kindle Fire HDX 8.9は、2560 x 1600の8.9インチで仕様上374gとか、頭おかしいと思います。実際に売り場で持ってみましたが、あの軽さは素晴らしい。
ぐーたらゴロ寝しながらコミックを読むことを考えると、最悪でも500gは切ってくれないと使っていてしんどくなってくると思います。
ちなみに、現行のSurface 2はRTが676g、Proが907gです。まぁ、10.6インチですからね。
価格
価格のことを忘れてました。この記事で書いたように、一度$199でダマされているので期待できませんが、いちおう妄想も含めて。
- 妄想:29,800円
最近のタブレット市場では、小型版は安くなきゃいけないみたいな傾向があるので。実際は、小さい方が作るの大変だと思うんですけど。
- 理想:34,800円
理想なので、現行の44,800円より1万円安くしてみました。Proの理想は、59,800円かな。
- 現実:39,800円
現行のSurface 2より微妙に安くしてくると予想。Proは89,800円くらいですかね。
これらは、最低オプションを選択した場合の予想価格です。
まぁ、価格は馬鹿みたいに高くなければいいです。
その他のスペック
その他のスペックについては、こんなモンじゃないですかね。
CPU:
現行のSurface 2と同じか1つ次の世代(ちなみに、RTがNVIDIA Tegra 4、ProがCore i5-4200U)。グレードは1つ落ちるかも。
ストレージ:
RTに128GBが追加される以外は現行の通り(RTが32 / 64 / 128 GB、Proが128 / 256 / 512 GB)
メモリ:
RTに4GBが追加されるだけで、その他は現行と同じ(RTが2 / 4 GB、Proが4 / 8 GB)
後は、カメラが若干良くなるくらいですかねー。
上にも書いたように、ひたすら電子書籍のコミックを読むことだけを考えたら、その他のスペックに関しては、ストレス無く動作するレベルなら正直なんでもいいです。
あ、そうだ、バッテリー駆動時間だけは10時間以上でお願いします。最悪でもカタログスペック8時間以上で。
主要なタブレットと比較
さて、予想が出揃ったところで、解像度と本体サイズと重さを主要なタブレットと比較してみましょう。
※スマホ等で表が画面に収まりきっていない場合は、表だけ左右にスライドできます
青い行がWindowsタブレットの仲間達で、その中でも濃い行が8.5インチSurfaceの現実的な予想、そして赤い行が理想です。
こうして見ると、理想にしては手加減し過ぎたかも知れません。なんか、実現してもおかしくない気がしてきました。特に本体サイズは、トレンドを意識したらもうちょい小さくしても良かったかも。理想なんだし。
まぁ、でも、実際は現実的な予想の方に落ち着くと思いますけど。
ちなみに、表に書いたスペックはProではなくRTの方の予想です。
おわりに
この記事でも書いたように、いまWindowsタブレットがすごい気になってるんですが、短期間にタブレット端末を買いすぎているので、ThinkPad 8も買わずに一生懸命我慢しているところだったりします。
Microsoftが6月に素晴らしい端末を本当に発表してくれたら、頑張って我慢した甲斐もあったということになるので、是非ここであげた理想を超えてきて欲しいですね!いや、お前の事情なんか知るかというのは重々承知の上で。
それまでに、紀伊國屋以外の各電子書籍ストアは、Windowsストアにモダンアプリを提供しておいてください。タブレットに最適化されたアプリが無いんじゃ、電子書籍のコミックリーダーとしては使い物になりませんからね(デスクトップアプリを流用というのは、色んな意味で論外です)。というか、そうなるようにMicrosoftが働きかけるべき。
実際に発表されたら、答え合わせしようかと思います。インチから違ってたら、答え合わせもへったくれもありませんけど(笑)
追記:
実際に発表されたのは、12インチで2160 x 1440(アスペクト比3:2)という『Surface Pro 3』でしたね。miniじゃねーじゃん!答え合わせもへったくれもありませんわー。
『Surface Pro 3』について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。