ようやくウチにも、未来が届きました。
(本家サイトのスクリーンショット)
「次の 10 年を見据えた」とも言われる最新の iPhone、その名も X が我が家にお成りです。
ついつい「エックス」って呼んじゃいますけど、「テン」が正式らしいですね。
エックスでええやんけ。
これでもかと詰め込まれた時代の最先端をいく数々の機能の中でも(言い過ぎ)、iPhone X の代名詞として一番槍をつとめますのは、ちらっと顔を向けるだけでロックを外せたりなんだりする Face ID という顔認証機能になりましょうか。
ノリだけで喋っているので表現が若干大袈裟になりがちで申し訳ありませんが、「顔認証なんて、別にこっちはとっくの昔っからできてたしー」と嘯くドロイダーや Windows ユーザーを尻目に、3 万以上もの不可視のドットを顔の上に投射して深度マップを作成し、A11 Bionic チップのニューラルエンジンを利用して照合する Face ID の洗練されたテクノロジーは、一説によれば他社を引き離して 2 年半ほど先を行っているとも評価されています。
いや......うん、まぁ、2 年半は、さすがに言い過ぎじゃないかな。
ともあれ、事程左様に素晴らしい Face ID やらいう顔認証機能ですが、ようやく届いた我が家の iPhone X で設定してみたところ、なんと 10 回中 9 回は認証に失敗するという有様で、どうにも精度が低くて使い物になりません。
これまでさんざっぱら目にしてきた、「iPhone X の Face ID は素晴らしい。誤認識は 100 万分の 1 という精度の高さだし、気づいたら認証されてるくらいの素早さだ!」みたいな紹介記事の内容とあまりにもかけ離れたユーザー体験だったので、これはどうもおかしいなと訝って原因を探ったところ、やはりおかしいのは筆者の頭の方でしたという落ちがついた次第です。
全てが自業自得であった間抜けな顛末を、こうして恥を忍んで晒しあげるのは、万が一、同じような現象に悩まされた方がいらした時に、もしかしたらお役に立つかもしれないという、公共の利益に供する為のアレですので、そこんとこひとつよろしく的な。
私が残念っていうか、あの、あくまで公共のね、ソレでね?
Face ID 自体は、既にいろんなトコで絶賛されているように、動作も速くて高精度な素晴らしい機能ですので、どうか誤解されませんよう。
全ては私の不徳の致すところという前提の上で、この間抜けな体験談が、どなたかのお役に立ちましたら。
読み込み中です。少々お待ち下さい
なんか認証できないんですけど
冒頭に書いたことと繰り返しになりますが、ようやく届いた iPhone X に、意気揚々と自分の顔を覚え込ませたところ、10 回に 1 回――いや、ホントに極稀にタマに気が向いた時だけ認識してくれるような有様で、Face ID がほとんど使い物にならなかったのです。
記憶すら拒否されるほどふた目と見られぬヒドいご面相でもなかろうに、なぁ、Siri よ、と悲嘆に暮れつつ問い詰めかけましたが、無意味なのでやめておいて、明らかに何かがおかしい様子だったので、原因を探ることにしました。
最初は、部屋の照明のせいかと思ったのですが、Apple の Face ID の説明を見る限り、光の当たり方くらいでここまで認識できないとも思えません。
次に気になったのが、Face ID の登録作業中に、急にカメラの映りがぼやけたことです。
カメラアプリで、自撮りでよく使う方のフロントカメラに切り替えても、特にぼやけもせず問題なさそうに見えていたので、あまり気にしてなかったのですが、Face ID を登録した時だけ、何故か妙にボケて見えたことを思い出しました。
すわ故障か初期不良かと早とちりかけましたが、そこでさらに思い出しました。
ご存知の通り、iPhone X は非常に高価です。
オプションで安い方を選んでも、Apple Store での購入金額は税込みで 12 万円を超えてしまいます。
当然、なるべく傷をつけずに使いたいと思うのが人の情というヤツでして、開封してすぐに、設定よりもなによりもまず真っ先に、背面はクリアケースで覆い、前面にはガラスフィルムを貼って全体をまるっと保護していたのでした。
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ちなみに、今回試したのが、こちら。iPhone X 用としてはまだ数少ない(と思われる)、前も後ろも丸ごと覆い守ってくれるセット製品のひとつです。
勘の良い方は、ここまでお読みになって既にお気づきのことと思いますが、そうです、先んじてガラスフィルムを貼っていたのです。
しかも、ノッチやら切り欠きやら言われている、画面上部のセンサー類のでっぱり部分があるじゃないですか。そこも保護してくれるのですが、うまいことセンサー類を避けるようにいくつか穴が空けられているタイプです。
まぁ、そんなことを思い出しまして。
あれ?
これ、もしかして、前面に貼ったガラスフィルムの位置が微妙にズレてて、センサーの邪魔しちゃってるんじゃね?
そう、それは気づき――意識の扉に無意識が叩きつけるノックの衝撃。
なに言ってんのか分かりませんが。
解決方法
ガラスフィルムを正しい位置に貼り直したら、あっさり解決しました。
Face ID で顔認証し放題です。顔認証祭りです。
ホントだ、認識チョー速いっすね! 気づいたら認証終わってますやんか!
いやー、快適快適。
いえ、あの、つまりですね......ガラスフィルムの位置がほんの少しだけズレていて、上部の切り欠き部分に空けられた穴の縁がわずかにカメラやセンサーの邪魔をしていただけでした。
これまでの iPhone では、ガラスを貼る位置についてここまでの精度を要求されたことがなく、多少ズレても自分がイラッとする以上の問題にならなかったので、ついうっかりしていました。
きちんと位置を合わせて貼れば、普通に Face ID を使えますので、上掲の製品に全く問題はありません。iPhone X を丸ごと守ってくれる安心感のある、とても良い製品です。
単にすべては私の自業自得という落ちでした。あっはっは。
笑い事ではない。
おわりに
ということで、まぁ、間抜けな私から皆さんに助言できることがあるとすれば、iPhone X にガラスフィルムを貼る時は、位置にちょっと気をつけましょうということでしょうか。
画面上部のノッチ部分には、重要なセンサー類が固めて置かれていますので、どうしても気になるという向きは、右のような切り欠き部分を覆わないタイプのフィルムを使うとよろしいのではないかと思います。多分、私も買い替えます(買い換えるのかよ)。
Face ID は概ね気に入っていますが、既にあちこちで言われているように、ベッドで横向きに寝っ転がってると認証され難いのが、地味にめんどいですね。
話は変わりますが、iPhone X でホームボタン代わりに採用された、画面下方向からのスワイプアクションが、想像以上に便利です。
特にアプリの切り替えがすこぶる楽ちんで、以前の iPhone を触ると、何故こちらではあのジェスチャーが使えないのかとイライラするくらい。
この辺りの小手先の操作に関するちょっとした Tips を、次回は公開する予定です。