8.3型1920 x 1200液晶、Atom Z3770と、現時点(2014/01)における8インチ前後のWindowsタブレットとしては、性能が頭ひとつ抜けている感のあるThinkPad 8の直販が、ついに開始されました。
Lenovoのサイトから、直販モデルを購入できます。
このところ立て続けに出ていた8インチのWindowsタブレットのCPUは、Atom Z3740が多かったんですが、それよりも上位のZ3770を搭載し、しかも画面は8.3インチ。
当ブログでタブレットの記事と言えば、電子書籍(コミック)の話題と絡めることが多いので、ここでもそれっぽいことを書きますが、8.3インチの1920 x 1200だと片面読みなら新書判のコミックがほぼ原寸大で読めるかも知れません。発売前に勢い余って個別記事を書いてしまったくらい、これは超期待していたWindowsタブレットです。
事前情報では、お値段は$399からということでしたが、さーて、日本ではいったい幾らで販売されるのかな~、楽しみだな~......
......
...
......んん?
販売ページで確認したところ、「ThinkPad 8:バリューパッケージ」という安い方でも57,750円......えっ、高くね?
あれ、マジですか?なんでこんな高くなっちゃったの?そうだ、英語は、アメリカでは幾らで販売されてるんですか。
慌ててアメリカ向けの販売ページを開くと、そこには「$429」の文字が......あれれ、$399~じゃなかったんですね。まぁ、そのくらいの差だったら、別にいいんですけど......
なにこれ、米国と比べて、なんで日本ではこんなに高いの。いくら円安が進んでるって言っても、1ドル100円前後でしょ。せめて49,800円じゃないんですか。個人輸入した方が安いんじゃないの、これ。
と、思わずテンションがダダ下がりかけましたが、よく見てみたら、アメリカ版とパッケージ構成が違うことに気付きました。
それについては最後に言及することにして、気を取り直して、他の主だったタブレットと簡単に比較してみましょう。
※この記事の情報は、直販開始直後の2014/01/31時点のものです。あんまり内容を更新する予定はないので、時間が経つにつれて情報としては古くなっていきます。予めご了承ください。
2014/06追記:
長らく入手が困難な状態が続いてましたが、ようやく供給が追いついたようです。
Amazonでも、品切れ状態が解消されたようです。
読み込み中です。少々お待ち下さい
他のタブレットと比較
詳しい仕様は製品ページをご覧いただくとして、当ブログではタブレットと言えば、電子書籍(コミック)リーダーのことなので、ここではゴロ寝してマンガを読む時に重要となる解像度と本体サイズと重さを比較します。
青い行がWindowsタブレットで、その中でも濃い行がThinkPad 8です(スマホ等で表が画面に収まりきっていない場合は、左右にスライドしてください)。
うーん、iPadやNexus、Kindle等と比べて、画面インチの割りには大きくて重いかなぁ、と思ったんですが、こうして表にしてみると、他のWindowsタブレットと比べれば、それほどでもないですね。
サイズや重さは、Iconiaと大して変わらないのに、スペックは他の8インチWindowsタブレットより全然上なので、むしろ頑張っているというか、メリットの方が大きいです。
やっぱり今すぐWinタブ買うとしたら、ThinkPad 8以外に選択肢はあり得ないかなぁ。
多少気になるのは、バッテリー駆動時間が公称で8時間というところでしょうか。IconiaやMiixは10時間ですから、スペックが良い分、ちょっと短めです。
なんで日本では高いの?
でも、なんで日本では、ここまで露骨に価格が高いの......と、プンスカしてたんですが、少し落ち着いて見てみたら、アメリカ版とは構成が違うことに気付きました。
その違いとは、Officeです。
そう、日本人が大好きな、あのMicrosoft Officeの扱いです。
まず、米国ではデフォルトで選択されているのは「Office Home and Student 2013」、日本では「Microsoft Office Home and Business 2013 - 日本語」という違いがあります。
えー、1万円以上の価格差は、ホントにそんな理由なのー?
と、いきり立つのは時期尚早です。
なんでかよく分かりませんが、米国の購入ページでは、最初に「Office Home and Student 2013」のラヂオボタンがオンになってるクセに、カートに追加してオプションを選択していくと、ジツはOfficeもオプション扱いになり、デフォルトではOfficeを含まない構成になっているようなのです。
つまり、米国の販売ページにおける$429とは、Office無しの価格らしいです。
米国では、一番安い「MS Office Home & Student 2013」でも、追加で$139もかかります。合わせて、$568.99。
「MS Office Home & Business 2013 (*1)」に至っては、選択すると$219もかかってしまうのです。合計、ジツに$648.99。
一方、日本では「Microsoft Office Home and Business 2013 - 日本語」がついて、57,750円。
あれ、日本、結構お得じゃね?
と、思わず誤魔化されそうになりましたが、最低購入金額が高くつくことに変わりはありません。
なんで日本にはOffice無しオプションが無いんだ......どんだけOffice好きなの、日本人。
それから、他にも米国との違いがありました。
Windows 8.1をProにした場合、アメリカでは「+$50」かかりますが、日本は「+4,200円」で済みそうなので、ちょっとだけお得っぽい感じです。
ちなみに、日本向け販売サイトでWin8.1をProにする場合は、「ThinkPad 8:ビジネスパッケージ(61,950円)」という方を選択するようです。
あ、こっちを選択すると、Officeをオプションにできるのか。でも、これじゃ結局、最低購入金額が下がるどころか上がってるな......ていうか、いや、ちょっと待って。
勘違いしてました。Officeがつかないのに61,950円だから、米国より全然高くなってるじゃん!
米国は、OfficeなしでProにした場合は$429 + $50 = $479なので、日本の方が1万円くらい高くつく計算になります。あれ、ホントに?まだ、なんか勘違いしてる?なんでこんな無駄に複雑なの。
しかも、日本では、オプションでつけた場合のOfficeの価格が、また高い。
- Microsoft Office Personal 2013 - 日本語[+ ¥21,000]
- Microsoft Office Home and Business 2013 - 日本語[+ ¥26,250]
えぇ~......Proの場合は本体価格と合わせると、Personalで82,950円、H&Bだと88,200円ってことじゃないですか~。超高い。
これじゃ、Proじゃない方買って、Windowsは自分でアップグレードした方が安いんじゃなかろうか。
ということで、日本で買うとしたら、Office H&Bがついて57,750円のバリューパッケージが一番お得な選択肢に思われます。個人用途なら、WinタブにProなんて、普通は必要ないし。
うぅん、いや、日本も構成によってはお得なのかも知れませんが......なんか、微妙に納得できない(笑)
後は、量販店モデルの構成と価格に期待ですかねー。
もしかしたら、私が何か致命的な勘違いをしている可能性も割りと高いので、正確なところがお知りになりたい場合はメーカーにお問い合わせください。
*1(ここでの米国と日本のHome & Businessが、全く同じパッケージかは調べてません。日本のOfficeライセンスは世界的に見ても特殊なので、もしかしたら多少違うかも)。