なるべくお手軽かつお得に電子書籍(コミック)を買う方法を考えてみよう

 ここ最近、自分でもよく分からない謎の必死さで、電子書籍(主にコミック)について長々と書いてきましたが、ありがたいことに前回のこの件はかなりテンションを下げてくれました。
 若干冷えた頭で考えるに、そういえば別に電子書籍(コミック)のサイトじゃなかったので、当初の予定通り、今後は気が向いたらぼちぼち書くくらいにしようと思います。

 さて、お陰様でテンションは下がったものの、どうせ放っておくと電子書籍のコミックは大量に買い続けてしまうので、せめてお得に買う方法を考えたいですよね。

 とはいえ、なるべく面倒なことはしたくありません。少なくとも、私はしたくないです。ぐーたらなので。

 そこで、「ポイントサイトも利用して、あの手この手で~」とか「毎回これをこうすることで数%お得に~」とか、手間のかかる方法は考慮せずに、どうやったらなるべく簡単に、且つお得に電子書籍を買えるかを検討してみたいと思います。
 もちろん、お手軽の代償としてお得率は下がりますけども。

「そんなこと、とっくに実践してるよ」みたいなうすーい情報になるとは思いますが、もしご存知ない方のお役に立てましたら。

追記:記事を書いてから数ヶ月が経過し、電子書籍ストアを巡る環境も変わりましたし、私の認識も変わってきました。
 お得なストアについて、最新の個人的見解は、こちらの記事をご覧ください。

 当記事は 2013 年のものとして置いておきますが、2014 年以降の事情について更新はしません。

スポンサーリンク

読み込み中です。少々お待ち下さい

 

iOSデバイスはお得

 さてさて、のっけからサムネイルでバレバレだと思いますが、電子書籍のコミックをお得に買いたいのであれば、iOSデバイス(iPhoneやiPadのことですね)はある部分で有利です。

 何故なら、ほぼ一年中、どこかしらでiTunesカードの割引販売(またはデジタルコードのプレゼント)が行われているからです。

 ただ、少し前までは15%割引、または20%分(10,000円の場合2,000円分)プレゼントが主流だったのに、最近はほとんどが10%割引、または15%分(10,000円の場合1,500円分)プレゼントに減ってしまったのが、とても残念でなりません。販売促進費が削減されたとかなんでしょうか。

 とは言え、お得には違いありません。セブン-イレブンやサンクスのような身近なコンビニでもよく行われているキャンペーンですので、iTunesカードは割引販売の期間内に買うようにすれば、iOSのアプリ内課金で電子書籍を購入する場合は実質的に10%以上の割引を受けているのと同じことになります。

 カードを購入する場合は、割引率が高いので5,000円以上がオススメです。昔は有効期限があったようですが、いまは残高が失効することは無いと思いますので、「そんなに使わないな~」という方でも買って損をすることは無いでしょう。iTunesカードですから、AppleのiTnues Storeで音楽や映画を買ったり、またはApp Storeでアプリを買う時にも、もちろん使えますので、年単位で考えれば、その内使い切ってしまうと思います。

 そして、iOSデバイスがさらにお得なのは、この記事でも書きましたがジャンプコミックスやマーガレットコミックスが300円で買えることです。

 ジャンプやマーガレットのコミックスの価格は、実はAndroidだと同じ集英社のアプリ内で買っても350円、集英社アプリ以外の一般的なストアだと367円前後になります。
 それが、iOS用の集英社アプリのアプリ内で購入すると300円。iTnuesカードの割引販売と合わせて考えれば、天下のジャンプコミックスが実質300円以下で買えてしまう訳です(ちなみに、相乗り販売している青年誌や女性誌系のコミックスは400円なので、逆にAndroid版(350円)や他のストア(367円前後)の方が安かったりするので気をつけましょう)。

2014/04追記:
 だったのですが、とうとう価格改定されちゃいました。新刊は2014/05分から、既刊分は2014/06から、iOSのジャンプアプリストアでの販売価格が300円→400円、400円→500円に改定されるそうです。それに合わせて、Android版の方でも350→400円、450円→500円に価格が統一されます。やっぱり上に合わせる形になっちゃったかー。ジャンプのストアアプリは早売りも割引販売も無いから、使う理由がほぼ無くなっちゃいましたね。ここでの記述は、あくまで2013/12時点のものということで、お願いします)

 ですが残念なことに、決して少なくないみかじめ料をApple様に収めなくてはならない為(通常は売上の30%)、iOSデバイスのアプリ内課金で電子書籍が購入できるのは、上の集英社アプリの他には講談社の少年マガジン公式アプリと角川書店のBookWalkerくらいしかありません。他のストアでは、基本的にブラウザを使ってWebストア経由で書籍を購入する必要があります(iOSの場合)。
※書いた時点ではiBooksの存在を完全に失念していた為、下で追記しました。

 どちらも「ただし」がつきますが。

 少年マガジンアプリの方は、以前は1冊350円でコミックスを販売していたのですが、2013年の10月に行われたApp Storeのレート見直しで1冊400円に値上げされてしまい、他のストアでも420円で購入できる為、あまりお得感が無くなってしまいました(他のストアよりかなり先行して配信が開始される「場合もある」というメリットもなくはありませんが)。

 また、角川書店の BookWalker に至っては、基本的にアプリ内のストアで購入した方が高くつくので注意が必要です。

左がWebのストア、右がアプリストア。
BookWalkerはWebストアの方が安いのです。

 アプリ内課金の都合上、角川としては一律に切り上げた価格にするしかないのは分からなくもありませんが、これ、利用する人いるんでしょうか。しかも、そうしてすら何か不都合があるらしく、アプリのストアを開くとWebの方を使えと忠告してきます。いや、ある意味親切と言えるかも知れませんが。

 このように、割引で購入したiTunesカードを電子書籍の購入に有効活用できるのは、私の知る限りでは集英社アプリの少年・少女コミックスくらいなので、それ以外の出版社の本を買う場合についても考える必要があります。

 つい先日、日本でもGoogle playのプリペイドカードが販売されるようになった為、こちらでも割引販売が行われるようになれば、iOSとは異なりAndoroidではアプリ内で書籍の購入が行えるストアも多いので、カードの割引を有効活用できる幅が広がるのですが、それはまだもう少し先の話になりそうです。
(追記:Androidの場合でも、例えばGalapagosやeBookJapan、Kindleのように、ストア機能はWebに誘導されるアプリもいくつか存在します)

 ここに余談を書いていたのですが、ジャンプのストアアプリ内での販売価格が改定されて、ほとんど意味がなくなってしまったので閉じておきます。

▼余談を表示▼

追記:
 ヤバい、完全に素で忘れてましたが、iTunesカードはAppleのiBooksでも、もちろんバッチリ使えます。

 iOSデバイスの場合は、集英社の少年・少女コミックス以外の本はiBooksで揃えてしまうというのも手ですね。

 ただ、AndroidデバイスやPC等、他のプラットフォームと蔵書の共有ができないので、個人的には数十冊分試して使うのを辞めましたが、iOSデバイスとMacしか持たない方にはiTunesカードの割引販売+iBooksはお手軽&お得で管理の面でも最適解かも。

さらに追記:
 細かいことを言えば、ニコニコ書籍とLINEマンガも、アプリ内でアプリ独自のポイントを購入することでiTunesカードを利用できます。

 まず最初にアプリ独自のポイントを購入するという方法を取っている為、角川のBookWalkerと異なりiTunesカードを利用しながら他の一般的なストアと同じ程度の価格(ポイント)で購入できる利点もありますが、独自ポイント自体は端数の無い1,000円とか10,000円で購入しなくてはならない為、端数が常に余ったり、一旦ポイントを買ってしまうとニコニコ書籍なりLINEマンガでしか使えないポイントとなり、通常のアプリ内課金とは違って他のこと(iTunes Storeで音楽や映画を買ったりApp Storeでアプリを買ったり等)に使えなくなってしまうデメリットが大き過ぎて、非常に使い勝手が悪いので、ここでは割愛します。

 特にLINEマンガについては、私自身すっかりチェックから抜け落ちていました。LINEマンガの独自ポイントは、他のLINE系アプリとすら使い回せないので注意が必要です。

ポイントを活用しよう

 さて、電子書籍の価格も紙の本と同じように、ほとんどの場合で各ストア横並びです。
 紙の本と違って再販制度があるでなし、別に横並びにする必要は無いと思うのですが、上記の集英社アプリのように出版社直販みたいな場合や、それほど多くない各ストアで独自に行っているキャンペーンや例外的な値下げを除くと、どこで買っても価格自体は大して変わりません。

 ですので、差がつくとしたら、ポイントやクーポン等の割引率や提供頻度ということになります。

 それらのサービスでお得なのは、どのストアでしょうか。

 楽天らしく、Koboはやたらと20%引きくらいのクーポンをお得意のメールで送りつけてくるので、それなりにお買い得と言えなくもありませんが、購入の度に毎回いちいちクーポンコードを入力しなくてはならないので、ぐーたら節約術的には面倒です。大量にメールを送りつけてくるのも、いろんなキャンペーンページを連れ回そうと誘導するのも、あまり好きになれません。

(追記:とはいえ、最近のkoboは普及を最優先にしているようで、30%引きのクーポンが送られてくるのが当たり前になりつつあり、またそれ以外の割引もしくはポイントバックキャンペーンも数多い為、おそらく現状(2014/02)では最もお得率の高いストアになっています。まぁ、クーポンコードの入力が面倒なのは変わりないんですが、それを厭わなければ利用する価値はあるのではないでしょうか。また、最大限にお得な時を狙ってサブ的に使う利用法もアリかなと思います)

 また、honto も「500円分買うと200円引き」のような割引クーポンを頻繁に送りつけてきますが、これもクーポンなので使うのが面倒です。

 クーポンのように、いちいち前もってエントリーが必要だったり、もしくは使用する時に選択したりコードを入力しなくてはならない類いの割引販売は、自分がどんなクーポンを持っているかなんていちいち覚えていられませんし、正直あまりお手軽とは言えません。
 それから、期間限定のキャンペーンや2週間~1ヶ月程度の短期間の期限付きポイント等も、常に日時を気にしなくてはならないので、ぐーたら節約術的にはあまり好ましくありません。

 選択や登録、入力などの面倒な操作を特に求められることなく、自動的に通常ポイントがもらえるサービスが望ましいです。

 つまり、この記事でも書きましたが、毎月ポイントを定額購入することにより、放っておいてもボーナスポイントが付与されるサービスが、一番楽ちんではないでしょうか。

 そのようなサービスを提供している電子書籍ストアとしては、GalapagosBookLive がありますが、同額のポイントで比較した場合、BookLive の方がより多くのボーナスポイントをもらえます。
 例えば、毎月10,000円のポイントを定期購入した場合、Galapagosのボーナスポイントは1,500円分ですが、BookLive は2,000円分です。つまり、BookLive の場合は、毎月2,000円分も余計に本が買える訳です。
 毎月20,000円分のポイントを定期購入すれば、Galapagos でも4,000円分のボーナスがもらえるので、ようやく BookLive と並びますが、どちらのポイントにも5ヶ月後の末日という有効期限が存在する為、さすがに毎月20,000円分は多すぎるように思います。かと言って、少額に抑えるとボーナスポイントによる実質的な割引率が下がってしまいますので、個人的にはBookLiveの10,000円分が最も良いバランスです。

 両者のポイントサービスについて、詳しくは以下を御覧ください。

 毎月、少し足りないくらいの額を購入するようにしておけば、期限についてはほとんど意識することなく利用できると思います。

結局のところ、オススメは

 2013/12時点における結論としては、集英社の少年・少女コミックスについては「割引販売している期間内にiTunesカードを購入し、iOSデバイスの集英社アプリ内ストアで購入」、それ以外の出版社については「BookLiveで10,000円分の月額ポイントを購入」するのが、一番楽ちんでそれなりにお得かなと思います。
(追記:iOSデバイス&Macな人は、iTunesカードを利用してiBooksで全て揃えてしまうのも手です)

 iTunesカードは購入時期、月額ポイントは有効期限と、どちらも多少は時期を気にする必要はありますが、書籍の購入の度に毎回気にしなくてはならない他の方法ほどではありません。

 ただし、電子書籍をそれほど購入しない方には、もちろん月額ポイントはオススメしません。その場合は、多少面倒になりますが、各ストアで配布しているクーポンを使ったり、期間限定のキャンペーンを利用すると良いのではないでしょうか。
 また、iTunesカードや月額ポイントを購入している場合でも、よりお得なキャンペーンがあれば、面倒にならない範囲でそちらも合わせて利用してみるのも手です。

 

 う~ん、なんというありきたりの結論。なんだか、無駄に長い割りには、目新しい情報を提供できず、すみません。

追記:記事を書いてから数ヶ月が経過し、電子書籍ストアを巡る環境も変わりましたし、私の認識も変わってきました。
 お得なストアについて、最新の個人的見解は、こちらの記事をご覧ください。

この記事をシェア
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Share on Google+
  • この記事についてツイート
  • この記事を Facebook でシェア