今年読んで印象に残ったマンガ(2014年版)

 ふと気が付くと、いつの間にやら 2014 年も終わろうとしている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 という出だしの記事を書き終える前に、なにやら 2015 年が勝手にやってきてしまいました。ちょっと早すぎやしませんかねぇ。

 人の気も知らず足早に過ぎ去ったなんでもないような毎日は、思い返すと掛け替えの無い大切な日々だったかと問われると、いやぁ、そうでもなかったッスね、正直どうでもいい日々でしたわ、と答えるしかありませんが、まぁ、何はともあれ年末年始ということで。

 旧年中は、まことお世話になりました。本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 と、お定まりのご挨拶も済んだところで、えぇと、2014 年の半ば頃の記事でですね、私はこんなことを書きました(以下、今年=2014 年になります)。

今年の購入ペースがさらに尋常じゃないからです。下手をすると、年間2000冊を超えてしまいそうです。

 引用元でも言ってますが、年間 1000 冊もの電子書籍を買ってしまうだけでも十分以上にキモいのに、2000 冊とかあんまり過ぎて、とても世間様に顔向けできません。

 つまり、お前みたいなモンは、社会に出てくるな! 一生引き篭もってぐーたらしてろ!! ってことデスね! やった!!(?)

 いや違くて、なのでワタクシ、あれから一生懸命努力して、頑張って頑張って購入ペースを抑えました。

 その結果、いったい全体どうなったかと申し上げますと!

 どなたも特に気にも留めていらっしゃらないと思いますが!

 じゃじゃん!

 空気も読まずに発表いたしますと!

 なんと!!

 どうにかこうにか!!

 年間購入冊数を、1600強まで抑えることに成功いたしました!!!

 ありがとうございます!!ありがとうございます!!

 はぁ~~~......

 えぇ、えぇ、そうですとも。やけくそですよ、いけませんか。

 はー......1日あたりで 4~5 冊買ってる計算ですよ。完全に頭オカシイですよね。

 いや、自分的には後半はすごい抑えたつもりだったので、「あの時は、つい 2000 冊なんて大袈裟に書いちゃいましたけど、結局 1000 冊にも届きませんでした。エヘッ☆(発音はウェヒヒ)」みたいな導入にする予定だったのに、ついさっき記事を書く為に数えて愕然としたわ......つか、中途半端やねん。これなら、2000 冊を遥かに超えた方が、まだネタになったわ。

 いやでも、私なんぞが遥かに遠く及ばない猛者達は、おそらく数千のオーダーで日本全国に存在する筈......電子書籍に限定しちゃったら、数万はいないだろうなぁ。どうあれ中途半端過ぎて、慰めにもなりませんねぇ、はぁ。

 ということでね、まぁ、今年買った本をネタにして、せめて記事のひとつも書いて供養しないと、なんていうか残念すぎるといいますか、そんな不純な動機で書くのもどうかと思うのですが。

 いえ、ね、去年も書きましたけど、私、本来は読んだ本を他人に薦めたり、感想を共有したりとか、しないクチなんですよ。

 誰かに薦められた本って、なんていうか「読まなくてはいけない」みたいな義務感がまとわりついてしまって、それが読書の純粋さを奪ってしまうというかですね、本って自力で発見した場合が一番面白く感じられると思うんですよ、個人的には。

 まぁ、でも、あれですよ。

「薦められたから読まなきゃ」というのは、推薦者が身近であるほど感じやすい義務感でして、そんなものを皆様が私なんぞに感じる義理は、これっぽっちも微粒子レベルですら存在しないのでした、そういえば。

 さらにその上に、ワタクシメがまた、作品そのもの以外にはマッタク興味の無いタイプでして、作者ですら「自分好みの作品を上梓してくれそうな可能性が高い」という重みづけくらいの意味しか平素は覚えないというか、平たく言うと作品タイトルも作者名もロクに憶えないという、とんでもない読者なのでして(もちろん、例外は存在します)、要するに次から次へとお話を貪るように消費してしまう単なる物語ジャンキーでありまして、作品やキャラクターに深く思い入れることもなく二次創作にもまるで興味が無いという、マニア的な愉しみ方をする方から見れば、いわゆるクソにわかとしか言えないような人種なのでして、そんなだから、基本的に感想といえば「面白い」しか出てこないようなあっぱらぱーですので、そんな人間が何をほざこうとも余計な先入観を与えてしまって本来の面白さを目減りさせてしまう心配も素粒子レベルですら存在しないなぁ、と思いまして、このような恥知らずなエントリをあげさせていただいた次第でございます。

 怒涛の言い訳。

 また、年末年始に恒例ですが、他所様では「2014年に読んだ、この漫画がスゴい!」的なエントリが季節外れの花盛りということでね、まぁ、他に大して書くネタがある訳じゃなし、電子書籍を沢山買って業界に幾ばくかは貢献している筈ですので、企画を猿マネしてもバチは当たらないんじゃないかな、と。このくらいは見逃してくれよん、ということであります。

 さて、それでは、今年読んだ中から、新刊が出ることを知ったら、思わず文字通り小躍りしてしまう本を中心に、ご紹介していこうと思います。

 あ、そうそう、以下で紹介している本は、もちろん全て電子書籍化されています。

 また、あくまで「私が今年読んだ本」であり、発行が今年の本に限定していません。去年よりも大分マシにはなりましたが、電子書籍はまだまだ新旧ごった煮でリリースされている状況ですからね。どうぞ、ご了承ください。

 それから、読書傾向的に、紹介するのはメジャーな作品ばかりになると思いますが、よろしければお付き合いください。

 さーて、どの本を紹介したものかなぁ......(と、本当にここまで書いたところで iPad mini Retina を片手に選定しはじめる計画性の無さ。もう、やめてしまえ)

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読み込み中です。少々お待ち下さい

少年マンガ

 まずは、少年マンガから。昔から一番好きなジャンルなので、少し多めに。



湯神くんには友達がいない(1~5巻)
作者名:佐倉準
出版社:小学館
レーベル:少年サンデーコミックス

 なんだか、ひと昔前のラノベみたいなタイトルですが、多分、方向性は真逆なんじゃないかと思います。

 だって、第1話でなんだかんだすったもんだあって問題を一緒になって解決した末に、転校生のヒロインが「これからもよろしくね!」って言ったら、「よろしくしない。別にあなたに何も望んでないし」って返すような主人公ですよ。

「俺はウジウジと過去の人間関係に脳の容量を使うつもりはない。何故なら俺は、友達とかそういうものを必要としない人間だからだ」とかドヤ顔で言い切っちゃう子が主人公ですし。

 もう、大好き(笑)

 いや、本当は友達が欲しいんだけど素直になれなくて受け身ツンデレをやっているような、そこらにゴロゴロ転がっている軟弱な斜に構えている系ではなくてですね、彼の祖母いわく、「あの子はひとりで何もかも自己完結して......ひとりで生きてきたんだ!みたいな顔して......本当におじいさんそっくりだよ。先が思いやられるね」という評がぴったりというか。

 この本の評価は、おそらく湯神くんを好きになれるかどうかで180度変わると思うので、まずは第1巻を単品で買って試し読んでみると良いと思います(いや、もちろん既刊を全巻お買い上げになっても構わないというか、むしろ大歓迎ですけど)。



あらいどき。(全2巻)
作者名:橋本ゆうすけ
出版社:講談社
レーベル:講談社コミックス

 連載中は、マンガボックスの中で一番好きだった作品です。

 ゆるい雰囲気がいいんですよー。

 あと、登場人物が全員、萌え的な意味でなく可愛い。

 いや、萌え的な意味でも可愛いのかも知れませんけど、多分、ちょっと違いますよね。

 すみません、よく分かりません。

 内容的には、学園妖怪物でしょうか。

 嘘は言っていない筈。

 妖怪要素、ほぼ皆無だけど。

 全2巻とコンパクトにまとまっているので、ちょっとした息抜きのお供に最適かと。



Helck(1~2巻)
作者名:七尾ナナキ
出版社:小学館
レーベル:裏少年サンデーコミックス

 雰囲気が、とても好き。

 ていうか、ヴァミリオ様が可愛い。

 舞台設定は、割りとコテコテのファンタジーです。勇者に滅ぼされた魔王の後継者を選抜する魔界の大会に、何故か人間の勇者 Helck が参加するという謎にはじまり、謎が謎を呼ぶタイプの先の読めない面白さ。という文章にしてしまうと、何か違っている気もしますが、嘘は吐いていない筈。

 作者が以前に発表していたオリジナル作品が、いまでもニコニコ静画で読めますし、Helck 自体も裏サンデーで公開されていますので、まずはそれらを試し読んで、自分に合うかどうか確かめてみるのも手だと思います。

 私自身は、新刊が出たら、まず間違いなく小躍りはしちゃうくらい好きですね。



30センチスター(全2巻)
作者名:北野詠一
出版社:講談社
レーベル:講談社コミックス

 えっ!? 完結してたの!!?

 いや、あの、今回記事を書くにあたって見返して、はじめて気が付いたですよ。え、あれで終わちゃってたの?

 えぇ~......面白かったのになぁ。

 えぇと、あの、内容としては、バンドのお話です。盛り上げ方の描写が上手くて......えぇ~、面白かったのになぁ。

 あー、いや、すみません。まさか、完結してたとは思わなくて、びっくりして上手く頭が働いてません。まぁ、いつもですが。

 全2巻ということで、気軽に購入しやすい冊数だと思いますので、試しにお読みになるのもいいんじゃないかと思いますです、ハイ。

 えぇ~......



だがしかし(1巻)
作者名:コトヤマ
出版社:小学館
レーベル:少年サンデーコミックス

 タイトルの通り、駄菓子を題材にしたギャグマンガです。

 ヒロインの女の子が、やたら可愛い。

 以外に、何を書けというのか。

 置き物や添え物としての可愛さではなく、なんていうかアグレッシブ可愛い。

 お嬢なのに、はしたなく駄菓子とか食べちゃう。

 ていうか、むしろ大好き。

 貪り食う。

 みたいな。

 空気感が合う人には合う作品だと思います(当たり前ですね)。



マギサ・ガーデン(1~4巻)
 アクセル・ワールド/デュラル
作者名:笹倉 綾人、川原 礫
出版社:アスキー・メディアワークス
レーベル:電撃コミックス

 アクセル・ワールドという作品のスピンオフ......というか、舞台を共有した外伝らしいのですが、大変申し訳ないことに、私、本家の方を良く存じ上げなくてですね、トンチンカンなことを書いていたら申し訳ありません。

 でも、この作品は、そういうの抜きにして、マンガとして普通に面白いと思います。

 私のように、本家をほとんど知らなくても楽しめます。もちろん、知っているともっと楽しめるのかも知れませんが、知らないままでも、逆にこだわりなく読めていいかも知れません。いや、知らんけど。知る知らんウルサイ(笑)

 舞台が SF 的なので、設定が多くて内容を端的に説明するのは難しいのですが、ごく簡単にまとめると、ブレイン・バーストという仮想世界で行う対戦格闘ゲームのお話です(怒られそう)。

 が、本作の魅力はバトルそのものというよりも、主人公の少女の闊達さと、彼女を取り巻く少女達が織りなす、ある意味少女マンガ的な人間ドラマの方でしょう。なので、SF やバトル物と聞いて敬遠してしまいがちな人にこそ、逆に波長が合う作品のような気がするので、試しに読んでみるといいかもですよ(さっきから、こればっかりですね)。

青年マンガ

 正直、スピリットサークルは少年マンガと迷ったのですが、レーベル的に青年マンガに分類しました。あと、長井はアレを少年に読ませるのはハードルが高過ぎるでしょう(笑)



スピリットサークル(1~3巻)
作者名:水上悟志
出版社:少年画報社
レーベル:ヤングキングコミックス

 冒頭での発言と矛盾してしまうようで恐縮ですが、私、水上悟志さんの作品が大好きでして、それはもう、紙の本を買っていた頃と合わせると、商業のコミックスはほとんど買ったことあるんじゃないかなーというくらい。短篇集も、たぶん全部持ってる(た)んじゃないかな。

 いままでは、おそらく「惑星のさみだれ」が一番好きだったと思うんですけど、本作はそれを超えるお気に入りになるかも知れません。

 なにがいいって、とにかく構成がいい。素晴らしい。よくこんだけ丁寧にまとめられるなぁ、と感心しきりです。

 どう素晴らしいかは......言いたくないなぁ。やべぇ、書評になってねぇ(笑)

 いや、説明しちゃうと、面白さが半減するんですって。見方を限定したくないんです。じゃあ、紹介すんなという話ですね、マッタクです。ホントすみません。

 でも、こういう企画で紹介しない訳にはいかないほど面白いんですもん、仕方ないじゃないですか。ちょっと不思議な感じのお話が好きな方は、騙されたと思って読んでみるといいと思います。

 現在進行形なら「戦国妖狐」も面白いですけど、あっちはちょっとオススメするには長過ぎるかなー。いや、面白いですけどね。

発売元:少年画報社
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発売元:マッグガーデン
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第三世界の長井(1~2巻)
作者名:ながいけん
出版社:小学館
レーベル:ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル

 私、いままで読んだ全てのマンガの中で、まず間違いなく一番笑い転げたのが、同じ作者による「神聖モテモテ王国」なのですが、この「第三世界の長井」は、テイストがかなりそれに近いです。

 どちらがより笑い転げられるか、に焦点を絞ってしまうと、やっぱりキムタク(モテ国の作品内愛称)に軍配があがるのですが、ながい作品の中では作風が近いので、キムタク好きにはオススメできます。

 ただし、波長が合わない人にはとことん合わないのも、ながい作品の特徴でして、下手をすると「何が面白いのかさっぱり分からない」という感想しか抱けない可能性がありますので、まずはややマイルドな「神聖モテモテ王国」の方で、自分に合うかどうか確かめてみると良いんじゃないでしょうか。

 キムタクは何もかもが隙無く極上ですが、とりわけ言語センスが比類なく最上級です。

発売元:小学館
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魔法使いの嫁(1~2巻)
作者名:ヤマザキコレ
出版社:マッグガーデン
レーベル:ブレイドコミックス

 ワタクシ、紙の本を買っていた時代から、情報誌や知人の紹介から先に本の情報を集めて購入するという習慣がマッタク無くてですね、基本的に書店に日参して棚を眺めて気になった本を買う、というスタイルでずっとやってきていまして、それは電子書籍になってからも変わらずに、自分専用に構築した日別のコミック新刊一覧サービスに毎日ざっと目を通して、なにかしら意識に引っかかった本を購入するという買い方をしているのですが、この作品もそんな感じで「あ、面白そう」と思って購入に至りました。

 それはもちろん大正解だった訳ですが、後に結構な話題になっていたことをネット経由で知る機会がありまして、さもありなんとしたり顔で頷いたものです。

 だって、面白いもの。

 なにがいいって、バランス感覚が抜群にいい。

 タイトルの通り、魔法使いやら妖精やらが登場する世界観なんですが、尤もらしさと胡散臭さのバランスをとって説得力を持たせるのが、素晴らしく上手です。

 雰囲気を楽しめる方には、きっとお気に入りの1冊となる作品でしょう。

 なんか、さっきからセールストークみたいな締め方ばっかりしてますね(笑)



月に吠えらんねえ(1~2巻)
作者名:清家雪子
出版社:講談社
レーベル:アフタヌーンKC

 萩原朔太郎や北原白秋といった、近代日本を代表する詩人や作家、そして彼らの作品を元に造形されたキャラクター達による、エキセントリックでアナーキーなお話です。

 という書き方をしてしまうと、もしかしたら敬遠される方もいらっしゃるかも知れませんが、洒落にならないくらいマジ無教養なワタクシでも楽しく読める作品ですので、そこら辺はあまり心配せずともよろしいかと。

 病んでいたり歪んでいる世界観が好きな人には、とても合う作品だと思います。

 ん? いや、待てよ。

 私は別にそうでもないので、ちょっと違いますか。

 なんだろう。うーん、まぁ、なんかウマく説明できないので、とりあえず読んでみたらいいと思います(ヒドい)。

女性向け

 今年買った 1600 冊強の内、少なくとも 1/3 は女性向けだった筈なのですが、なんだろう、コレというのがパッと思いつかない......

 ほら、女性向けって、感情移入して読んでいる時の先の分からない疑似恋愛的なドキドキ感が全て、みたいなトコがあるじゃないですか?(怒られそう)

 なので、いったん間が空いて頭が冷えてしまうと、再び感情移入するまでに時間がかかるので、完結した作品を一気に読むのが最高の楽しみ方というか、頭が冷えている期間中はどうしても印象が薄くなりがちと言いますか......う~ん。

 なので、これは女性モノでいいのか? と迷った作品もありますが、とりあえずどうぞ。



3D彼女(1~8巻)
作者名:那波 マオ
出版社:講談社
レーベル:KC デザート

 表紙買いしたら、想像していたのと内容がマッタク違っていてビックリしたことを憶えています。

 あー、3Dってそっちね、みたいな(笑)

 ざっくり言うと、二次元好きのオタク少年が、三次元の少女とお付き合いをするお話です。

 ある意味王道であり、オタクの表現に若干古風な部分もありますが、男性向けとは描かれ方が全く違うのが面白いです。

 少女マンガ風の味付けだと、大事なのは、そこじゃないんですね。

 昨今溢れかえっている開き直りじみたオタク讃歌が少々苦手なもので、むしろ読み易くて良かったです。買う前に思っていた内容とは、全然違いましたけど(笑)



ライアー×ライアー(1~6巻)
作者名:金田一蓮十郎
出版社:講談社
レーベル:KC デザート

 金田一蓮十郎さんは、どうやら私の中で少々立ち位置が特殊な作家さんでして、非常に感覚的過ぎて説明するのは難しいのですが、すごく気になるけれどもなんだかモヤモヤさせられる作品を描く方です。

 例えば、初期の代表作である「ジャングルはいつもハレのちグゥ」も、最初は物凄く好きだったのですが、途中からなんだかどうにもモヤモヤして買うのを止めてしまった経験がありまして(このモヤモヤというのは、決して悪い意味ばかりではないのが、説明の難しいところなのですが)。

 で、この「ライアー×ライアー」は、同一作者と気付かないまま、例によってストアで見かけてなんとなく気になったから買ってみた作品なのですが、めちゃくちゃ面白いと思いつつも、どこかモヤモヤとした気分を抱えていたところ、後からハレグゥの作者さんだと知って、あー、やっぱりこの人は自分にとってちょっと特殊な作家さんなんだなーと、ひとりで勝手に得心し、そのまま電子書籍化されているハレグゥ以外の作品を全て一気に買ったりしていました。

 内容としては、姉弟の恋愛ものです。単純化し過ぎですか。

 長じて関係がギクシャクしてしまった義理の弟と、女子高生のコスプレをしている最中に偶然街で出会った姉が、冗談で他人のフリをしたところ、本気で惚れられてしまい右往左往するお話です。

 すごい面白いと思っていたら、これも後から知ったのですが、なんだか随分売れてるみたいですね。

 さもありなん。

 だって、面白いもの。

 さっきから、それしか言ってない。

 ていうか、作者的には、完全にニコイチのリベンジですよね、これ(笑)

発売元:スクウェア・エニックス
- Kindleストア
発売元:スクウェア・エニックス
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ふつつかな父娘ではありますが(1~2巻)
作者名:長神
出版社:アスキー・メディアワークス
レーベル:シルフコミックス

 お金持ちのインテリメガネと、不遇で健気な女子高生が、ある日突然親子になるお話です。

 やっぱりシンデレラ・ストーリーは、女性向けとしては鉄板のシナリオですよね!

 主人公の2人が、とにかく可愛らしいので、とても好きな作品です。

 いかん、紹介文の内容があまりにも無さ過ぎる。

 えー、だってもう、面白いんだから「面白い」だけでいいじゃないですかー。

 自ら企画を否定していくスタイル。



14歳の恋(1~4巻)
作者名:水谷フーカ
出版社:白泉社

 この作家さんの描く空気感が、とても好きなのです。

 周りから見ると大人びた少女と少年の、実は歳相応な恋愛模様を描いた作品です。

 いわゆるジェットコースター的展開のような派手さはなく、どちらかと言えば淡々と進む物語の空気感を楽しめる人にはオススメです。

 なんて、そんなこと言われても、中身を読んでみないと判断できないですよね。

 だから、とりあえず買ってみるといいと思います(丸投げ)。

 でも、気軽に買うには、ちょっとお高いんですよね......電子版は、もう少し安くしてくれてもいいのよ?

4コマ

 分類に困ったので、4コマは別枠で。



おかえりなさいサナギさん(1巻~)
作者名:施川ユウキ
出版社:秋田書店
レーベル:少年チャンピオンコミックス・タップ!

 施川ユウキさんの作品は、面白いですよね。

 自分的には4コマってあまり興味を惹かれないと考えていたのですが、なんか知らんけどいつの間にやら、案外読んでました。

 といっても、最近の4コマって、ただコマ割りが4コマっていうだけで、中身は普通にストーリー物という形式のものが多いですよね。

 そんな中で施川さんは、比較的昔ながらの4コマの範疇で作品を発表し続けている作家さんだと思います。

 この作品は、かなり以前に連載が終了した無印のサナギさんの続編になりますが、基本的に地続きの同じ日常が綴られています。

 微妙に哲学的な味付けや、筒井康隆的ハチャハチャ感(異論がありそう)が肌に合う人には、きっと面白い筈。

 ちなみに、Chanpion タップ!というサイトで何話か公開されています。

 なんだっけかなー。確か、旧サナギさんだったと思うんですけど、水槽みたいな檻の中で訳も分からずガラスに激突し続けて四肢や胴体をぶつ切って血みどろになりながら首だけになるヒーロー物っぽい名前のロボットを観察する4コマの、筆舌に尽くしがたいあまりの無意味さに(褒め言葉です)、当時ひどく衝撃を受けた思い出があります。

 それはもう、「すげぇ」と、実際に口に出して呟いてしまったほどに。

 その割りには、うろ覚え過ぎるだろ(笑)

 いや、紙の本を買ってた時期の話なので、既に手元に無くて今すぐ確認できないんですよ。

 ていうか、しまった、こんな紹介の仕方じゃ逆効果かも知れない。

 いや、施川さんなら、そうでもないかな。まぁ、いいか(笑)

発売元:秋田書店
- Kindleストア


ヤンデレ彼女(1~15巻)
作者名:忍
出版社:スクウェア・エニックス
レーベル:ガンガンコミックスJOKER

 こちらは「コマ割りが4コマなだけで、中身はストーリー漫画」タイプの作品ですね。

 タイトルのヤンデレは、病んでる方ではなく、ヤンキーデレの方です(そんな「方」もあるですよ)。

 ストーリーがねー、面白いんですよ。心理描写が細やかなので、普段は女性向けを好んで読んでいる人にもオススメ。

 それから、この方の別の作品である「息子の嫁」も面白いです。

 ていうか、爺さん萌え過ぎるでしょ、この作者さん(笑)

発売元:秋田書店
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その他

 極めて個人的な事件になりますが、いわゆる「百合漫画」というものに、今年はじめて触れまして。

 数ヶ月の間ハマって、そこそこの勢いで買い漁っていたというのが、2014 年における私的なトピックのひとつなので、これはご紹介しておくしかないかな、と。



青い花(全8巻)
作者名:志村 貴子
出版社:太田出版
レーベル:Fx COMICS

 初心者らしく、代表的と言える2作品をご紹介します。

 どちらも出版自体はかなり前になりますが、面白さは折り紙付きです。

 女性同士の恋愛が描かれていますが、両方とも主に精神的な部分を掘り下げていますので、偏見無く読めばどなたでも楽しめると思います。というか、私自身は、女性向けとほぼ同じスタンスで読んでいます。


ささめきこと(全9巻)
作者名:いけだ たかし
出版社:メディアファクトリー
レーベル:MFコミックス アライブシリーズ

 続いて、こちら。

 短期間でそこそこ百合漫画を読みましたが、やっぱり特に印象に残っているのは、この2作品ですかねー。

 どちらも 10 巻までいかずに完結していて、揃えやすいのもポイント高いです。

 現実では、やっぱり女性同士だと金銭的な問題を乗り越えられないケースも多いみたいですけどね。ここで紹介しているのは学生時代のお話なので、そのような身も蓋もなさの手前で終わっており、ある意味では安心です。

 もし百合漫画に興味が湧いた人は、「百合男子」をガイド的な意味で読んでみるのもいいかも知れません。いや、私自身は、そういった目的で読んだ訳じゃないですけどね(笑)

発売元:一迅社
- Kindleストア

番外


EXP:0
作者名:上原さつき
出版社:集英社
レーベル:週間少年ジャンプ+

 去年から今年にかけて、数々の電子版コミック誌が創刊されましたが、週間少年ジャンプ+も、そのひとつです。

 無料で読むことができるものが多いそれら電子版コミック誌に日々掲載されている数々の連載作品の中でも、いま私が最も楽しみにしているのが、この「EXP:0」です。

 なにはともあれ、まーとにかく可愛らしいのです。

 作品世界も、キャラクターも、なにもかも。

 そして、ゆるい。

 ユウちゃんだけは、ゆるくない。

 そこがいい。

 全部読んでるけど、単行本が出たら絶対買いますよー(もちろん、電子版を。いや、意味無くないですよ!)。

 週間少年ジャンプ+は、その他の多くの電子版コミック誌と同様に無料で読むことができますので、まずはアプリや Web で試しに読んでみるのも良いのではないでしょうか。

 そういえば、電子版コミック誌の紹介記事とか、その内書こう書こうと思いつつ、いまだに実現していませんねぇ。

 だって、面倒臭いんだもん。

おわりに

 つ、疲れた......

 でも、去年はたったの6作品で力尽きていたのに比べれば、今年はずいぶん頑張りましたよね。

 他人様の作品に対して感想を述べるのが大の苦手なのに、自分を褒めてやりたいです。

 まぁ、紹介文の中身はヒドいモノですが(笑)

 でも、いいんスよ。

 最初に述べたように、あんまりちゃんと紹介しちゃうと、読み方に影響しないとも限らないですから。

 私如きの紹介文なんて、このくらいどうでもいい感じで十分です。

 ということで、ご紹介した素晴らしい作品達を読むちょっとしたキッカケ程度になることを祈りつつ。

 あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします!

 2015年は、頑張って 1000 冊以下に抑えるぞー(棒)

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