[電子書籍] またひとつの電子書籍ストアが、サービスを停止しました

 2、3日前の話題になりますが、またひとつの電子書籍ストアがサービスの終了を発表しました。

 このブログには、何故か電子書籍(コミック)のことばっかり書いてますし、電子書籍を取り巻く環境がインフラとして整っているとは言えない現状では、普段からサービスの停止が危惧されるようなストアよりも、ずっと続けてくれそうな規模の大きなストアをユーザーは選択する、みたいに書いたこともあり、いちおう触れておこうかと。

ローソンの電子書籍サービス「エルパカBOOKS」終了 購入代金相当のポイント返金

 ローソンは、Android向け電子書籍配信サービス「エルパカBOOKS」(電子書籍)を2月24日に終了する。サービス終了後は、購入した書籍を読めなくなる。ユーザーには、購入済み電子書籍代金相当の「Pontaポイント」を返金する。

 ストアからのお知らせは、こちら。
エルパカBOOKS(電子書籍)サービス終了のお知らせ

 2014年2月24日(月)正午までに、ローソンWeb会員としてログインすることが返金の条件らしいので、利用していた方はお早めに確認された方がよろしいかと。
 私は1度も利用しなかったので、詳しいことは分かりません。詳細はサービスサイトでご確認ください。

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う~ん......

 正直、またかという感じですが、ポイントで返金してくれるだけ、まだマシかも知れません。「全額」という記述が見当たらなかったんですが、書き方からして、たぶん全額返金してくれるのだと思います。だとしたら、太っ腹ですよね。
 いや、心情的には複雑ですけれども、日本の電子書籍配信サービスを取り巻く現状を考えれば、サービス終了時の対応としては、かなり良い方じゃないでしょうか。PONTAで返金だから現金ではありませんが、逆にPONTAカードを利用していたからこそ出来た対応でしょうね、これ。不幸中の幸いというか、なんというか。

 とはいえ、前にも書いたように早いとこ業界全体で蔵書情報のクラウド化を進めて、同じようなことが起こっても、別のストアで引き続き簡単に読める環境を整備して、なるべくユーザーに影響が出ないようにした方がいいんじゃないですかね。
 今年は去年よりもさらに電子書籍の普及が進むと思われますし、今後またどこかのサービスが停止したら、普及の度合いに比例して悪影響も拡大していく一方でしょう。

 そんなの無理と思っている関係者は多いかも知れませんが、ユーザーからしたら提供されるべき最低限のサービスだと思いますけど。

 紙の本では印刷や流通にかかっていた分のコストを、電子書籍ではこのようなインフラにかけるべきだと思いますし、そうしてくれれば、いまの価格設定にもまだ納得できるんですけどね。(凄く頑張っている一部の出版社を除いて)紙と同じような価格設定にしておきながら、やるべきことはやらないで、なかなか思ったように電子書籍が普及しないとかユーザーに責任転嫁されてもねぇ。

 まぁ、この辺りのことは既に書いたので、あまり言うことも無いんですが、普及の足枷になりそうな部分は可能な限り速やかに解消しつつ、紙の本と遜色なく――というか、電子書籍の性質上「より便利に」扱えるように頑張って欲しいです。

 今年は正念場というか、もう瀬戸際だと思うんですよね。ジャパゾンの件を考えると、業界的にはやれることすらやらずにいる雰囲気のまま、手遅れになっても引っ張りそうですけど。

 うぅん、この話題は、やっぱり力が抜けちゃいますね。大量に電子書籍を買ってるのが阿呆らしくなるので、もうちょっと頑張って欲しいんだけどなぁ。

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