iPhoneやiPadのApp Storeが、突然英語になってしまった場合の対処法

 なにやら iPhone や iPad の App Store が、突然英語になってしまった人がいるようです。

 それはすなわち私のことなのですが、発生時に Twitter で検索したら、同様の現象についてつぶやいている方をちらほら見かけましたので、どうやら私の身の上だけに降りかかった不幸、という訳でもなさそうです。

 確認前に対処してしまったので「おそらく」ですが、iTunes Store も同様だと思います。

 こうなってしまうと、ストアでアプリや曲を検索しても日本のものは引っかかりませんし、何かする度に英語で文句を言われるだけで画面が表示されなかったり、まともに購入できなかったりで、困っちゃいますよね。

 要するに、デフォルトであるアメリカ(あるいは、どこでもない国)のストアにサインインしている状態になってしまい、つられて表記も英語になってしまっているのではないかと思われますが(仮説です)、もちろんそんな操作をした覚えはありません。

 というか、アカウントに紐付けられた国以外のストアへのサインインは制限されてますから、そもそも通常のユーザー操作では出来ない筈なのです。

 だから、まぁ、つまり、いつの間にやら勝手になっていた訳です。

 なんでそうなったのか理由は判然としませんが、どうやら OS のアップデート時などに発生し易い現象のようです。

 まぁ、Apple 様とお付き合いしていると、この程度のことは良くありますので、いちいち気にしていたら身が持ちません。別に大した問題でもありませんので、さくっと対処してしまいましょう。


このように画面下部のタブが英語表記になっていると、アメリカのストアにサインインしている可能性が高いです。

 似たような現象として、iTune & App Store を開いたら、「アイテムを利用できません」などと表示され、おすすめも何も表示されなくなってしまった場合は、こちらの記事をご覧ください。

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どうすれば良いのか

 対処方法は簡単です。

 一旦、ストアからサインアウトして、その後サインインするのです。

 それだけで、直ります。

 以上、これにてお終いです。

 というところなのですが、どのような操作をすればいいのか良く分からず困っているみたいな場面に、リアル世界で先ほど実際に出会ってしまったので、まだ iOS の操作に不慣れな初心者向けに、以下に手順を貼り付けておきます。

操作の手順(iOS 11 以降)

 iOS 11 の App Store では手順がかなり変わりましたので、 説明を切り分けました。

 iOS 10 以前をご利用中か、または iTunes Store アプリで操作を行う場合は、もう少し下までスクロールしてください。

  1. まず、ホーム画面から App Store App Store アプリを起動します。
  2. 設定アプリ「設定」アプリから再サインインする手順については、こちらの記事をご覧ください。

  3. 右上の自分のアイコンをタップします
  4. サインアウトをタップします
  5. ※ここで、一番上のアイコンが表示されている行をタップすると、自分の Apple ID の内容を表示できます。

  6. Apple ID とパスワードを入力して、サインインをタップします
  7. 「完了」をタップして、日本のストアにサインインしていることを確認します

iOS 10 以前、もしくは iTunes Store アプリの場合

  1. まず、ホーム画面から App Store App Store アプリまたは App Store iTunes Store アプリを起動します。
  2. 設定アプリ「設定」アプリから再サインインする手順については、こちらの記事をご覧ください。

  3. 一番下までスクロールして Apple ID ボタンをタップします。
  4. ※スクロールしても見当たらない場合は、画面の一番下のタブで星マークの「Featured(おすすめ)」が選ばれていることを確認してください。

  5. Apple ID をタップすると、ポップアップが表示されるので、「サインアウト」を選択します。
  6. ※端末の言語が日本語に設定されていれば、ストアが英語でもポップアップは日本語で表示される筈ですが、もし表記が英語の場合は「Sign Out」を選択してください。

  7. これでサインアウトした状態になるので、先ほどまで Apple ID が表示されていた場所にある「Sign In」ボタンをタップします。
  8. 次に表示されるポップアップでは、「既存の Apple ID を使用」をタップします。
  9. ※もし表記が英語の場合は「Use Existing Apple ID」を選択してください。

  10. Apple ID とパスワードを入力してサインインします。
  11. ※iOS 9 の場合は、2 ステップ確認を有効にしていると、本人確認を求められる場合があります。2 ステップ確認について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

  12. 無事に日本のストアにサインインできました。
  13. ※再サインインの直後に「アカウントに紐付いた国のストアしか見られません」的な注意が表示されることがありますが、きちんと日本のストアにサインインできていれば、特に気にする必要はありません

問題が解決しない場合

2016/09/22 追記:
 ストアに再サインインしても問題が解決しない場合は、可能性は低いですが、アカウントに紐付いている「国または地域」が正常ではないかも知れません。

 現在選択されている国または地域は、上の手順で Apple ID を表示して、「国または地域名」から確認できます。

  • 「国または地域名」

 また、選択した国または地域で有効な「お支払情報」が登録されていることを確認してください。

  • 「お支払情報」

それでも問題が解決しない場合は

 それでも問題が解決しない場合は、iOS 端末を再起動してから、もう一度サインインし直してみてください。

 iPhone / iPad を再起動する方法は、ざっくり以下の手順になります。

  1. スリープ/スリープ解除ボタンを長押し
  2. 「スライドで電源オフ」で電源を落とす
  3. うっすーく表示されるぐるぐるが表示されなくなるまで待つ
  4. もう一度スリープ/スリープ解除ボタンを長押しして電源を入れる

 再起動の操作について詳しくは、本家のヘルプをどうぞ。

※スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタン(iPhone 7 以降は音量を下げるボタン)を長押しすることでも強制リセットを行えますが、終了処理をスキップしてブチ切ることになるので安全ではありません。

その問題、サービス障害せいかも?
 原因は様々ですが、Apple が提供するサービス自体に障害が発生することは皆無ではありません。

 そのような障害が理由で iCloud や iTunes にサインインできない場合もありますので、明らかに「おかしいな?」と思った時は Apple サービスのシステム状況を確認してみると良いでしょう。

 Apple のサービスの障害時について、簡単に記事にしました。宜しければ、そちらもどうぞ。

明らかに挙動がおかしい場合は

 ここに書いてあるようなことをいくら試しても、正常にサインインが行えず、どう見ても明らかに挙動がおかしいような場合は、なんらかの理由でアカウントが凍結されていたり、あまり考えたくはありませんが Apple ID 自体が攻撃者に乗っ取られている可能性も無いとは言い切れません。

 そのような場合は、単なるパスワード間違いではないか十分に確認した上で、Apple のサポートに相談した方が良いかも知れません。

 また、そのようなことが起こらないように、2ステップ確認を有効にすることも検討しましょう。

 よろしければ、以下の記事も併せてご覧ください。

おわりに

 まぁ、サインアウトしてサインインするだけなので、本来はこんな1記事にするほどの内容ではないのですが、もし困っている方のお役に立てましたら。

 逆に、これで直らなかった場合は、お役に立てずに申し訳ないです。

 それにしても、ユーザーが App Store や iTunes Store を使えなくなるというのは、Apple 様的には物凄い機会損失だと思うんですが、いつもやらかしてもそれほど気にした様子が伺えないところに、(記事投稿時点で)時価総額が世界一の企業の余裕がヒシヒシと感じられて、ワタクシいつも感心しきりでございます。

 いや、なにが原因かよく分かんないので、単なる難癖かも知れないですけど。

 ちなみに、似たような現象として、iTune & App Store を開いたら、「アイテムを利用できません」と表示され、何もできなくなってしまった場合はこちらの記事を、iCloud パスワードの入力を繰り返し求められて困っている場合はこちらの記事を参照してください。

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