つい先日、「いつの間にやらCortanaさんが、たいぶ人間っぽくなってました」という記事を書きましたが、そのコルタナさんが、いよいよ iOS にもやって参りました(というか、以前から英語版はリリースされていたので、より正確には日本語に対応しました)。
つまり、iPhone や iPad でも「コルタナさん」を使えるようになったということです。
やりましたね!
きっと、iPhone 内部で、音声認識パーソナルアシスタントの覇権をかけた血で血を洗う争いを Siri と繰り広げてくれることでしょう。
......すみません、何も考えずに書き過ぎました。
まぁ、iOS でのコルタナさんは、マイクの支配権を Siri に牛耳られていますので、実家の Windows のように「コルタナさん?」と呼びかけただけで反応してくれる訳ではありません(コルタナさんに呼びかけるには、コルタナさんを起ち上げて、さらにマイクボタンを押してあげる必要があります)。
他にも色々と制限つきのご登場ではありますが、声や反応はまさしくあのコルタナさんです。
ただし、おそらくリリース直後の今だけだと思うのですが、日本語環境にインストールしたにも関わらず、何故か「コルタナさん」ではなく、アメリカ人の「Cortana」がしゃしゃり出てくる場合があるようです。
要するに、言語設定がデフォルトの英語のままだと、英語を喋ります(当たり前の説明)。
「英語の方がよくない?」という向きもいらっしゃるでしょうが、ここ日本ではイングリッシュスピーカーの Cortana ではなく、日本語話者の「コルタナさん」により親近感を抱く人の方が多い筈です。
ということで、さっそく日本語にする手順を見ていきましょう。
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Cortana インストール
まずは、なにはなくとも AppStore から Cortana をインストールします。
- アイコンをタップして起動すると、「ハイ!」と軽快に語りかけてきます。まだ「コルタナさん」ではなく「Cortana」ですね
- 同意を求められるので、意識高く「アグリー」と声に出しながら「I agree」をタップします
- 「まず、Microsoft account にサインインしてくれろ」と言われるので、「はいはい」と呟きながら「Next」をタップします
- 見慣れた感じのサインイン画面が表示されるので、自分の Microsoft アカウントにサインインします
- 2段階認証を有効にしている場合は、確認コードを入力します
- 位置情報の利用可否を尋ねてくるので、許可する場合は「許可」をタップします
- 通知の送信可否を......(以下、同上)
- 以上で、初期設定は終わりです。お疲れ様でした。
ただし、ご覧のように、まだ英語の国の「Cortana」ですので、設定を変更して「コルタナさん」にお出まし願いましょう。
いでませコルタナさん
右下のマイクボタンを押してから、いつものように「コルタナさん」に話しかけてください。
おわりに
Windows のヘビーユーザーで、ノートブックやリマインダーを活用し尽くしている人にとっては、iOS と Windows という異なるプラットフォーム間で Microsoft アカウントを経由してデータの同期がとれて便利なので、iOS でもコルタナさんを使う価値はあるんじゃないかと思います。
それ以外の方にとっては......うーん(笑)
ただ、これは iPhone 上で Siri を置き換える為のものではなく、普段 Windows マシンやモバイル Windows を利用しているユーザーに対して、iPhone を使っている時でも一貫したデータで同じような操作環境を提供する為に Microsoft が用意したものでしょう。
なので、iPhone という土俵の上で Siri と比べてうんぬんするのは筋違いかなー、と個人的には思います。
逆に Siri 任せの iOS ユーザーの場合は、Android や Windows モバイル機とデータや環境の共有が難しい訳でして、その意味ではコルタナさんが一歩リードしていると言うことすらできるかも知れません。
OK Google は、さらに先行しているという話もありますが、それは置いといて。
とはいえ、iTunes Music を皮切りに、Apple も他プラットフォームに自社サービスを展開するつもりはあるようなので、将来的には Siri も Windows で使えるようになるかも知れません。
その時こそ、いよいよ音声認識パーソナルアシスタントの覇権をかけた血で血を洗う三つ巴の戦いが......あ、もういいスか、スミマセン(激汗)