Windows のキーボードについているプリントスクリーンキー(PrtScr)を単体で押すと、画面全体のスクリーンショットがクリップボードに保存されますが、「Alt」キーと同時に押すことで、アクティブなウィンドウ領域のみ切り出せることは、皆さん良くご存知だと思います。
資料や説明に使う画像を作るのに便利なので、私も良く利用するのですが――
困ったことにですね、Windows 10 で「Alt」+「PrtScr」キーを同時に押してアクティブウィンドウを撮影した場合、デフォルトでスクリーンショットに影(ドロップシャドウ)がつくようになってしまったのです。
これは、いただけません。
ドロップシャドウが必要な場合は自分で追加するので、勝手に影をつけないで欲しいところです。
ということで、スクリーンショットを影無しで撮る方法を、以下で紹介します。
同じようにお困りの、どなたかのお役に立ちましたら。
読み込み中です。少々お待ち下さい
どんな現象か
さて、まずは問題にしている現象について、簡単に見てみましょう。
任意のアプリケーションがアクティブな状態で、キーボードの「PrtScr」+「Alt」キーを同時に押すと、Windows 10 では以下のようなスクリーンショットがクリップボードに保存されます。
ウィンドウ枠の周りのドロップシャドウは、こちらで付け足したものではありません。最初からついてしまっているのです。
この仕様変更は、便利な場合も無くはないのですが、多くの場合で加工が必要となり、スクリーンショットを少々使い難いものにしていると言わざるを得ません。
影なしのキーボードショートカット
それでは、Windows 10 でアクティブウィンドウのスクリーンショットを影なしで撮るには、どうしたらよいのでしょう。
ジツは、割りと簡単な話で、「Shift」キーを足してあげれば良いだけです。
つまり、「Shift」+「Alt」+「PrtScr」キーの同時押しですね。
ただし、注意が必要な点として、「左 Shift」+「左 Alt」+「PrtScr」キーを同時に押すと、この組み合わせはデフォルトだと「ハイ コントラストの切り替え」に紐付けられている為、以下のような警告メッセージが表示されてスクリーンショットを撮ることがきません。
これを避けるには、右側の「Shift」または「Alt」を使うか(どちらか一方、または両方)、メッセージの指示に従って「すべてのコントロール パネル項目」>「コンピューターの簡単操作センター」>「コンピューターを見やすくします」に移動し、「左 Alt + 左 Shift + PrintScreen キーでハイ コントラストを切り替えます」をオフにします。
「ハイ コントラストの切り替え」をオフにすれば、左右どちらの「Alt」および「Shift」でも、問題無くスクリーンショットを撮ることができるようになります。
ちょっとした問題点
これで、目出度くアクティブウィンドウのスクリーンショットを影なしで撮れるようになった訳ですが、この方法には軽微な副次的問題が存在します。
それは、例えば Dropbox のようなスクリーンショットを自動的に保存してくれるアプリケーションを利用している場合、自動保存されなくなってしまうケースがあるということです。
この挙動から推察するに、Dropbox はキー入力をフックして「PrtScr」および「Alt」+「PrtScr」を監視しているのだと思われます(2016/05/01 時点)。
それほど大きな問題ではありませんし、そのうちバージョンアップで対応されると思いますが、スクリーンショットを自動保存してくれる類いの常駐アプリケーションを利用している方は、ご留意ください。
その他の方法
キーボードショートカットではなく、Windows に最初からインストールされている「Snipping Tool」を使って、より柔軟にスクリーンショットを撮影することも可能です。
その他の方法として、Windows 10 で追加された「ゲームバー」を使って、クライアント領域のスクリーンショットを撮影することも可能です。
「ゲームバー」について詳しくは、前回の記事をご覧ください。
おわりに
サードパーティ製のアプリを導入するまでもなく、Windows 10 にはスクリーンショットを撮る方法が色々と用意されていますので、目的に応じて使い分けると良いのではないでしょうか。