意外な原因で Windows のインストール途中に何度もブルースクリーンと遭遇した話

 つい最近、手持ちの Windows 機を 2 台ほど 10 にアップグレードしまして、それにまつわるネタを記事にまとめる予定なのですが、その中で軽く触れようと思っていた子ネタが、そちらに含めてしまうと埋もれて分かり難くなりそうだったので、別記事として切り出すことにしました。

 元記事からリンクを張る為に、こちらの方を先出しです。

 さて、今回 Windows 10 を導入するにあたって、まず Windows 7 をクリーンインストールしてから 10 にアップグレードするという手順を踏んだのですが、7 をクリーンインストールしようとした段階で、何故か必ずブルースクリーンに遭遇して、何度繰り返してもインストールが完了しない、という状況に陥ってしまいました。

 あくまで私にとってですが、それも意外な原因で。

 おそらく、ウチと同じ理由で同様の現象に見舞われる方は少ないかと思うのですが、であればこそ、お困りの方が少しでも見つけやすいように、別記事にした次第です。

 ともあれ、前口上はそこそこに、早速ですが本編をどうぞ。

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なにが起こったのか

 冒頭にも書きましたが、Windows 10 の導入に先立って、まずは Windows 7 をクリーンインストールしようとしたんですね。

 ジツは、もうじき Windows 7/8/8.1 のプロダクトキーで、Windows 10 をクリーンインストールできるようになるらしいので(2015/10/20 現在は、まだ Insider Preview です)、できればそれを待ちたかったのですが、色々と事情がありまして......

 最初から Windows 10 をインストールした方がストレージを綺麗に保てるので、ホントは Windows 7 を経由したくなかったんですけどね。いまアップグレードを迷っている方は、もうちょっと待って 10 をクリーンインストールするのがオススメです。

2015/11/14 追記:
 Windows 7/8/8.1 のプロダクトキーで、Windows 10 のクリーンインストール&アクティベーションができるようになりました。


2015/11/24 追記:と思ったら、中止してしまったようです。


2015/11/25 追記:と思ったら、復活。なんなのだ(笑)

 さて、話を Windows 7 のインストールに戻しますが、最初の Windows ファイルのコピーと展開までは、上手くいくんです。

 ところが、再起動した後にインストールの最終処理を行っている途中で、どうしてもブルースクリーンで落ちてしまいます。

 大して珍しいことでもないので、うっかり写真を撮るのを忘れてしまったのですが、ブルースクリーン・オブ・デスと言われてピンと来ない方に向けて簡単に説明しますと、Windows においてシステムが続行不可能なほどの致命的なエラーが発生した時に、青い背景色に白い文字でエラーメッセージが表示される、あの画面のことです。

 より詳しくは、お手数ですがGoogle 先生にお尋ねください。

要するに、こんな感じのヤツです

(画面はイメージです)

SSD がぶっ壊れたかな?

 繰り返しブルースクリーンに見舞われて、まず真っ先に思い至ったのが、「あ、これ、SSD が逝っちゃったかな」ということでした。

 一連の作業の途中で、本来消すつもりのなかったセカンダリの SSD を誤ってフォーマットしてしまい、システムが入った別の HDD を繋いで泣きそうになりながら復旧したりとか、なんやかんやあったのですが、それは置いておきまして――

 ともあれ、問題を切り分ける為に、プライマリのストレージを余っていた HDD に差し替えて、そちらに Windows 7 をインストールしてみることにしました。

 SSD に問題があるのなら、これでインストール自体は上手くいく筈です。

 それにしても、この SSD、買ってからまだ 1 年半くらいしか経ってない上に、接続していた PC の使用頻度もそれ程高くないのに、こんなにすぐ壊れるようじゃ困るなぁ、とプンスカしておりましたら、全く予想に反して、インストール処理の同じ箇所でディスプレイが真っ青になってしまいました。

 それを見た私の顔も、真っ青です。

 あ、別にウマくないですね。

 ハイ、すいません。

拡張ボードかな?

 SSD の問題であると半ば確信していたことに加えて、セカンダリ SSD のデータ復旧で疲れ切っていたこともあり、正直なところ目の前に広がる青々とした光景を受け入れたくなかったのですが、どうやら原因は別にあると認めざるを得ませんでした。

 件の SSD には、今回と同じインストールメディア(DVD)から Windows 7 を複数回クリーンインストールした実績があるので、その SSD がイカれているのでなければ、他のハードが原因である可能性が高いというか、ほぼそれしか考えられません。

 問題が発生したマシンはミドルタワー型のデスクトップ機なのですが、前回クリーンインストールした時とは、いくつかハードウェア構成が異なるのです(新しいハードを接続したことが原因でブルスクるのは、割りと良くある現象です)。

 そこで、まずは半年ほど前に追加した USB 3.0 拡張ボードを外してみることにしました。

 ちなみに、これです。

 追加電源が要らないタイプの、とてもお手軽でお安いヤツです。

 ていうか、ですよねー。良く考えたら、Windows 7 が発売された当時は、USB 3.0 の拡張ボードなんて、ほとんど出回ってなかったですもんね。

 そりゃ、ブルスクっちゃっても仕方ないっすわー。

 みたいに、ほぼこれで決まりだろうと思い込んでいた私の視界は、あにはからんや、またしても青く染め上げられたのです。

知ってた。どうせ、グラボなんでしょ?

 USB 3.0 拡張ボードでもないのかー......

 じゃあ、やっぱり半年くらい前に載せ替えたグラフィックボードかよー。

 前のをわざわざ引っ張り出して差し替えるのが面倒臭いから、多分そうじゃないかと思いつつ目を逸らしてたのに~......面倒くさいなぁ、ブツブツ。

 ちなみに、新しい方のグラボは「玄人志向 グラフィックボード NVIDIA GeForce GTX750Ti PCI-Ex16 LowProfile 2GB 補助電源なし GF-GTX750TI-LE2GHD」です。

 これも補助電源が必要無いので、とてもお手軽です。

 今時コレかよ、とか言ってはいけません。お手軽でお安く、性能もそこそこなんですから、これ以上何を望むというのですか。

 ウチのパーツ、こんなんばっか。

 兎にも角にも、インストールが進まないでは、どれほど面倒でも仕方がありません。

 以前のグラボをクローゼットから引っ張りだしてきて、ゴソゴソとすげ替えます。

 これで、ハードウェア構成は前回 Windows 7 のクリーンインストールに成功した時と、ほぼ同じになった筈です。

 やれやれ、とんだ手間を取らせてくれたもんだよ。

 そんな風に、すっかり解決したつもりでインストール作業を進めていた私の眼前に、幾度目かもう数える気すら起きない青い画面が、またしても突きつけられたではありませんか!

 響き渡る絶叫。

 嘆き悲しむは慟哭。

 未だ姿の見えない犯人は、果たしていったい何者なのか。

 だが、はじめから登場人物は限られている。

 必然に導かれるように、やがて捜査線上に浮かび上がる、あまりにも意外な人物とは?

 以下、次行!!

何が原因なんですか、もー

 は? え、グラフィックボードでもないの!?

 えぇ~......これもうわかんねぇな。

 前となんか違うって言ったら、あとはもう USB 機器くらいしかないですけど......まさか、それが原因ってことも無いだろうし。

 それとも、DVD がダメになっちゃってるのかな? と訝りながら、Microsoft から最新の Windows 7 の ISO ファイル を落として焼きつつ、ダメ元で全ての USB 機器を一旦取り外して、あまり期待することもなく念の為に、とりあえず元のメディアでインストール作業を再開して、しばし。

 あれ、できた。

 そう。なんと、USB 機器を取り外しただけで、いままで必ず落ちていた処理をあっさりと通過して、何事も無く Windows 7 がインストールできてしまったのです。

 生きていないのも合わせて 7 個くらい USB 機器を取り付けていたので、さすがにひとつづつ外して確かめる気にもならず、一度に全部抜いてしまったので、結局どれのせいだったのかは良く分からないのですが、でも、以前は無くて今は接続されてる USB 機器っていったら、多分、Microsoft All-in-One Media Keyboard くらいじゃないかと思うんですよねー。

 このキーボードは専用の USB レシーバーを使ってまして、そこらの Bluetooth キーボードやなんかとは訳が違って、ワイヤレスなのに BIOS レベルで認識されて偉いなーと思っていたのですが、その偉さが思わぬ悪さをしていたのでしょうか。

 いや、これが原因とは確定してませんけれども(笑)

 ていうか、特定の USB 機器を挿していることが原因で、Windows をインストールしている最中にブルースクリーンで落ちることなんてあるんだ、ということが意外だったので、こうして記事として残しておくことにした次第です。

 いや、特殊なドライバが必要な機器を挿してるとかだったら、なんとなく納得できるんですが、繋いでいたのはキーボードやらマウスやらペンタブみたいな、Windows が最初からドライバ持ってそうな、そこら辺に転がってる機器ばかりだったので。

 もしかしたら、自作er の人には常識的なことなのかも知れませんが、同じく意外に思う方の一助になりましたら。

おわりに

 ということで、Windows のインストール中にブルースクリーンに出くわしたら、他のハードと同様に、USB 機器も疑ってみると良いと思います。

 Windows 7 から Windows 10 へのアップグレードに関しては、後日アップする記事の方をご覧ください。

 後ほど、リンクを張っておきます。

2015/10/23 追記:書きました。よろしければ、こちらもあわせてご覧ください。

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