SIMロックフリー版iPhone 6 Plusがやってきた!(意外と持ち易いけど持ち難い?)シリーズ第2回

 ヤァ!ヤァ!ヤァ!

 はい、ということでね。お決まりの挨拶ではじめさせてもらった訳ですけれども(定着しているとは言ってない)。

 iPhone 6 Plus なんてデカすぎ!要らない!ガッカリだよ!と、さんざんコキ下ろしてきた人間が、実際に実機を手にした時にどのような感想を抱くのか。

 そして、今までの iPhone と比べて少々特殊なところの多い 6 Plus についてのアレコレを、実機で確認しながら書いていくシリーズの第2回。

 今回は、いままでの iPhone より、一気に2まわりほども大きくなってしまった 6 Plus の持ち方について考えていこうと思います。

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自然な持ち方

 私自身がそうだったのですが、「iPhone 6 Plus って大きすぎるんじゃないの?あんなデカいの、片手じゃ操作できないでしょ。どうやって持つのさ?」と、その巨大さに不安を抱き、なかなか購入に踏み切れない方も多いかと思います。

 文脈的には、その不安を解消する方向で、いい塩梅の持ち方を説明すべきところですが、私は別に iPhone 6 Plus の購入をオススメしている訳ではないので(笑)、正直にぶっちゃけますと、マッタクもって、その通りです。

 さすがに 5.5 インチは、普段使いのスマホとしては大きすぎます。

 手の大きい欧米人の男性ならばともかく、大多数の日本人にとって「片手で操作し易い」とは、お世辞にも言えないでしょう。

 ですが、第1回でも多少触れましたが、「思っていたよりは持ち易い」のです。

 なにやら矛盾したことを述べているようですが、その秘訣は 7.1mm という iPhone 5s を凌ぐ本体の薄さ、そして「でっか過ぎるので、自然と『横持ち』するようになるから」です。

 えーとですね、5s までの 4 インチサイズの iPhone の場合、皆さん自然と「縦持ち」してると思うんですよ。例えば、こんな風に。

手の平にすっぽり収まる 4 インチ iPhone の場合、このように親指の付け根(拇指球)辺りで支えて縦に持つ人が多いと思います。

 これがですね、iPhone 6 Plus の場合、縦持ちするには大きすぎるので、誰に言われるでなく自然と「横持ち」するようになるのです。

やたら大きい iPhone 6 Plus の場合、「縦持ち」をすると画面の一番下の方にしか親指が届かないので、自然とこのように「横持ち」を併用するようになります。

 より正確に言うならば、画面の一番下の方だけ触っていれば操作できる状況であれば、iPhone 5s までの「縦持ち」に近い持ち方、画面のあちこちに触れなければいけないようなアプリの場合は「横持ち」を無意識に選択するようになります。

意外と届くけど......

縦持ち」のように親指の付け根あたりに「乗っける」ことができないので、ホールド感こそやや薄れますが、「横持ち」の場合は親指を除く四指と手の平全体で支えて持つようになるので、心配するほど心許なくはありません(とは言え、縦持ちよりは落としやすいと思いますけど)。

 さらに、「横持ち」することで、iPhone 6 Plus の広大な画面でも、意外と画面全体に親指が届くようになります。

「横持ち」だと、こんな感じで思ったよりも画面全体に親指が届きます。

 とはいえ、あくまで「意外と」レベルですが。

 右利きであれば、左上に「戻る」ボタンなどが配置されている場合に、非常にタップし辛いです。

 両手が空いている状態ならば、自然と両手を使って操作するので、さして気にならないのですが、片手が塞がった状態だと、操作にストレスを感じる場面も多いと思います。

 その解決策のひとつとして用意されたであろう、ホームボタンを2回タップ(押し込むのではなくタップ)すると画面の上半分が下に降りてくるという機能(Reachability)ですが、横持ちしてるとホームボタンが遠いし、右利きの場合は届かない範囲は上ではなく左側(左利きの場合は、その逆)なので、実際はほとんど使わないです。

 便利に使ってらっしゃる方もいるでしょうから人に依るのだとは思いますが、2回タップで下に降りてくるよりは、一定以上本体を傾けたら右とか左に画面全体が寄って欲しかったです。その方が、操作しやすかったと思う。

ボタンの配置が微妙

 それから、iPhone 6 Plus を使っていて微妙に困ってしまうのが、スリープボタンと音量ボタンの位置関係です。

 iPhone 5s までは上についていたスリープボタンが、iPhone 6 Plus の場合は右側面についてるんですよね。

 それで何が困るかと言いますと、右側面のスリープボタンを押そうとしたら、力をかけやすいように左側面で支えようとするじゃないですか?人間工学とかを持ち出すまでもなく、普通に、自然と。

 その結果、人差し指(または中指)がちょうど同じ高さにある音量ボタンにかかってしまって、スリープボタンと同時に音量ボタンを押してしまうんですね。


つまり、こんな感じ。スリープボタンを押そうと力を篭めると、自動的に音量ボタンも押されてしまうという。

 で、スリープボタンと音量ボタンが同時に押されると、ボタンの組み合わせが優先されて、スリープしないんですよ。

 なので、たかだかスリープしたいだけなのに、タマに失敗してイラッとするという。

 これ、ぜったいモックアップの時点で気付くと思うんだけどなぁ。なんで、こんな配置にしちゃったんだろ。スリープボタンの位置は、いままで通り上でよかったのに。

おわりに

 今回は、私が個人的に気になった点について書いただけなので、多くの人にとって割りとどうでもいい内容だったかも知れません。

 個人的な結論としては、タイトルにも書いたように「意外と持ち易いけど持ち難い」という、禅問答のような感想になりましょうか。
 想像していたよりは持ち易いんですけど、やっぱりでっかくて持ち難いは持ち難いんですよね。

 まぁ、iPhone 6 Plus は、持ち易さよりも画面の大きさを重視する人が買った方がいいと思います。

 次回は、au の SIM を挿した顛末について書く予定です。

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