前々回、前回と Excel について書いた流れで、今回はちょっとした雑談的なおまけ記事をば。
いえあの、単独でこんな記事にするまでもない、ホントしょーもない内容なんですが、私自身が大体2年おきくらいで、前回ドッキリしたことをすっかり忘れて、「わぁ、なんだコレ、どうしちゃったの!?」と、何回も吃驚し直していることなので、もしかしたら同じようなどなたかのお役に立つかも知れないので。
えー、それは何かと申しますと......
いや、ホラ、あのですね。
まぁ、いまさら勿体ぶったところで、既にタイトルでバレちゃってるので観念しますが、Excel でカーソルキーを押すと、普通はアクティブなセルが上下左右に移動してくれるじゃないですか?
でもですね、ふとした拍子に、なんか知らんけどカーソルキーを押したら Excel シートがスクロールしちゃうことってありますよね?
いやいや、スクロール違ぅねん、わたしゃセルを移動して欲しいんよ、みたく、あわあわ慌てちゃうことって、あるじゃないですか。
......ありますよね?
「どうしたの? 私、何か機嫌を損ねるようなことをした?」
問いかけても、いつものようにむっつりと押し黙ったまま、こっちを見てくれもしない。
ゆらゆらと、胡座をかいた上半身を前後に揺らす。
拗ねた時の、彼の仕草。
「ねぇ、黙ってちゃ分からないよ。お願いだから、気に食わないことがあるなら、ちゃんと口に出して言って」
みたいに Excel に問いかけども、答えはナシのつぶて。
ちなみに、当ブログでは唐突に茶番が入るので、どうか正しく読み流して欲しいのですが、それはともかく、まぁ、お気づきの方は「こいつ、何言ってんの?」と、既に呆れ顔をなさっているに違いありません。
あまりにもアホらしいので、自ら恥を晒すようで、正直すっごく言いたくないのですが......
えぇ、そうですよ。
ご推察の通りです。
つまり、「スクロールロック」のことを言っておるのですよ、このワタクシメは(恥ずかしい)。
読み込み中です。少々お待ち下さい
スクロールロックとは
スマホのロック画面のことじゃないですよ。
あっちは「スクリーンロック」。
こっちは「スクロールロック」。
いまやほとんど忘れ去られた進化の置き土産、通常はキーボードの右上の方に鎮座ましまして、多くの場合は「Scr Lk」とか刻印されているキーであるところの「スクロールロック」のことです。ヤー、ロッケンロール。
少しでも油断すると「スクリーンロック」と言ってしまうし書いてしまう、この「スクロールロック」キーですが、ノート PC や小型のキーボードでは、こんな風に数字入力のモードを切り替える「Num Lock」キーと一緒の表札を掲げていたり......
かと思えば、画面のスクリーンショットを撮る「Print Screen」キーとちゃっかり同居していたりする、例のアレなキーです。浮気者ですね。
ちなみに、2枚目、3枚目のようにキーが独立していない場合は、「Fn」キー(ファンクションキー)と組み合わせて使うことがほとんどです。
そして、ここで問題になるのは、1枚目の写真のように「Scr Lk」キーが独立している場合だけです。
何故なら、『気付かない内に、意図せずキーを押してしまった』というケースが問題だからです。
2枚目、3枚目のように、ファンクションキーと一緒に押さなければ機能しないキーボードであれば、誤って押してしまうことは、普通はまずありませんからね。
前置き長いわ
すみません、前置きが長くなりました。
半ば雑談な記事なので、どうか見逃してください。
要するにですね、この「スクロールロック」がオンになっていると、Excel ではカーソルキーが押された時に、アクティブセルの移動ではなくスクロールが行われるのです。
いや、場合によっては便利だろうなー、とは思うんですけども。
中には「これが無いと困る」レベルで愛用されてる方もいらっしゃるかと思うんですけれども。
私は、『スクロールロックを一切使わない』派の中でも急進的な、『普段は、その存在を忘れている』主義の人間ですので、例えば近くに配置されていることの多い「Print Screen」キーを押そうとしたりした時に、タマタマ間違えて意図せずオンにしてしまい、その度に大層びっくりさせられてきた訳です。
正に、意識の死角からの刺客と申せましょう(やかましい)。
あ、あれ、なんか Excel の動きが変わっちゃってるんだけど(オロオロ)。
みたいな。
だって、普段は存在を忘れてるんですもん、仕方ないじゃないですか......
ちゃんと、その後3日間くらいは覚えていますから、その間なら再遭遇しても余裕で大人の対応ですよ(トリアタマ人間)。
解除方法
とっ散らかった内容を、まとめます。
つまり、意図せず唐突に、Excel でカーソルキーを押したらスクロールするようになってしまったら、慌てず騒がずキーボードの右上の方にある「Scr Lk」キーを押せば良いのです。
それだけで、スクロールロック状態は解除されます。
(こんな偉そうに言うことではない)
ちなみに、いま現在 Excel がスクロールロック状態かどうかは、ウィンドウの左下を見れば分かります。
下の画像のように、ウィンドウのステータスバーに「SCROLLLOCK」と表示されていれば、スクロールロックがオンになっている状態です(あまりにウィンドウサイズが小さいと、表示が省略されることがあるので注意。つか、L 多くね?)。
オフの場合は、このように何も表示されません。
ちなみに、これは「Num Lock」と同じくキーボードのモード切り替え機能ですので、アプリケーション毎に有効/無効になる訳ではなく、システム全体としてオン・オフされます。
(豆知識的な書き方で、必死に Tips 風味を演出した上で締めくくろうとしているが、惜しむらくはどれも当たり前のことばかりである)
おわりに
わざわざ記事に書くまでしてしまったので、流石に私はもう忘れないと思います(笑)
同じように「普段は、スクロールロックの存在さえ忘れている」派の方々は、どうぞ頑張って覚えて帰ってくださいませ(偉そう)。